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AIを使用したテンプレデザインサービス「Canva」と「Microsoft Designer」について

AI関連ということで、現役のグラフィックデザイナーが表題のサービスを触ってみました。「AI グラフィックデザイン」で検索をすると、
「Canva」が目に飛び込んでくることが多い印象だったので、早速試してみました。

まずは無料でお試しで!

Canvaについては、後日しっかりやり込んでデザイナー目線のレヴューをしたいと思います。今回は触ってみた感じの感想を直感的にお話ししたいと思っています。

ポストカードデザインからweb製作、さらに動画編集、直接印刷発注も可能と言うとても優れたAdobe要らずの無料サービスです。(課金をするとより高度な制作が可能に)加えて、テンプレのオブジェクトや画像が充実しています。
さらにCanvaの特徴はAI画像生成が備わってていることだと思います。
良い意味でコンシューマー向けになっております。
今までは「デザイン」が特殊なもので、イラレやフォトショなど専門ソフトの使用が必要だったと思います。CanvaやAdobeExpressのうようなサービスの出現で気軽にだれでもデザインからフィニッシュまでできるようになったんだと思います。

https://www.canva.com/ja_jp/learn/easytodesign/

触ってみて面白かったのは、webページのデザインです。
テンプレを使用すれば、コーディング入らずでwebページの製作が可能でした。

画像はAIに作ってもらいました

そのままその場で、Canvaのドメインを作って公開が可能でした。作った瞬間に公開できるので、簡単なLPだったら1時間ほどで公開できそうです。
勉強不足で恐縮ですが、Canvaのサーバーを使用することになるので、実際に仕事で使用するのは難しいと思いました。課金することで独自のドメインを使用することも可能です。

ロゴなどもテンプレを使えば、見出しレベルのタイトルは作れそうなので学校行事や、社内報などはこれで十分かと思います。

マイクロソフトデザイナーです

ジェネレーティブAIを使ったツール「Microsoft Designer」のプレビュー公開が始まっていたので、利用登録をしたら翌日には返信が届いたの早速使用してみました。

「Microsoft Designer」はジェネレーティブAIを使用して製作するのが特徴です。プロンプトによる入力でデザインの方向、レイアウトや、カラーリング、FONTなどを生成してくれます。

こんなプロンプトを日本語で入れてみました

こんな感じでアメリカンテイストの安いテンプレをたくさん提案してくれました。
おまけに画像生成も可能なので、
「バストアップの美しい女性、クリームを顔に塗っている様子、背景はグレー」というプロンプトでAIにお願いしてみました。

3枚生成してくれます。やり直しは効くように思います。

拡大してみると・・・・

なんとも微妙な感じです

ミッドジャーニーのようなクオリティーは当然無いです。でも、手が何本もあったり、目がつぶれているような画像は出てこないように思います。何度も試さないと画像生成の方はわからないですね。

画像・デザイン・レイアウト両方とも微妙です。
正直、この時点でレイアウト作業に入る気持ちはゼロです。

デザインを無理やり進めてみます。
触ってみたら生成した画像が消えてしまったので
新しい画像で、テンプレを使用してみます。

謎な写真ですが、時間優先ですいません

サイドにカラーやレイアウトの提案が常時表示されています。時間をかければ、かわいいインスタ用の画像などを作れるんでしょうか?

プレビュー公開なので、まだできることは少ない感じですがコンシューマーが使いやすいようにできているのかもしれません。
個人的には全体的にもの足りない印象です。
webに掲載する簡単動画を、プロンプトで生成&編集ができるのなら興味を持てると思います。日本語対応なのもありがたいです。

「Adobe Express」も同じようなサービスだと思いますが、
こちらはアドビストックのクオリティの高い写真が使用できるのと、
アドビフォントも利用可能なので仕上がりはこちらの方がプロに近い製作が可能な気がします。

正直、私は使用する機会はないと思いました。
AIジェネレーティブの進化は、毎日新しいサービスが生み出されている状況です。ミッドジャーニーにロゴを作らせているクリエイターもいるようですし、2年もすればAIがデザインをする世界になるかもなと思いました。


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