卓(つくえ)を書いてみて。

一個前に書いた【卓(つくえ)】を書いてみて感じたのだが、事実ベースで面白かったことを面白く伝えるのってめちゃくちゃむずい。

文面に起こした途端に、こんなはずじゃなかったんだが?という気持ちになる。パワーのおっぱいを触ったデンジみたいな感じだ。書く前まではあんなに面白かったからさぞ面白い文がなんて考えているが、文字になった途端にその良さが全部消える。

エロいとAVの境界みたいな感じだ。下ネタはあんなにウキウキなのに、AVになった途端に何かが消えてしまう。あれなんなんだろ?見えない方がエロい、みたいな。

だいぶ脱線してしまった。トロッコ問題も全解決するくらいの脱線。ほんとに関係ない。なんだこれ。ちょっと恥ずかしいな、なかったことにしてほしい。

話を戻そう。普通にある日常をおもしろおかしく書くのは割といくらでも書き加えられるのだが、元々あった面白かったことを文に起こしてもその本来起きた出来事を超えられない。

つまりそこに実際にいた自分達が感じた面白さよりどうしても劣ってしまう。また、その出来事を述べるための状況描写もそれに伴って増えてしまう。つまらない部分が増えると最後までテンポ良く進まないのだ。

具体的に例を出してみよう。例えば僕がパーマをかけに行って失敗した話を書くとする。

前略)…パーマをかけるために頭に薬品を塗られ、ラップを巻かれる。20分くらい経っただろうか。放置されている時間はなんとも居心地が悪い。

そして時間になりいざラップを外してみると、なんということだ。失敗している。こんなはずではなかった。私は目を疑った。ほぼガイモン、ワンピース最大の伏線がこんなところで回収されてしまった。

という風になる。

しかしながら、ただ髪を切りに行くだけの話の場合でもパーマを引き合いに出すことは無限にできるのだ。

(前略)…髪を切られながら思う。

あ、パーマかけてもよかったなぁもう遅いけど。

そんなに切ってくれるなと美容師に必死で視線を送る。切られすぎてはパーマは不可能になってしまう。しかしながらそんな思いつきでパーマなんてかけてガイモンみたいになったりしたらどうだ。ワンピース最大の伏線をここで回収してしまうことになる。ワンピースは尾田先生に任せて私は大人しくカットに集中することにした。

という風に書くこともできる。

ちょっとわかりにくいけど(ほんとにわかりにくいな)、おれが言いたいのはぁ!事実ベースだとそれ以上書き加えられないけど、何もなかったら書き加えまくれるってこと!!

非事実ベースは事実ベースを含むのだ!!事実ベースは起こったこと一つだが、非事実なら起こり得る事象全てについて話せる!そのために面白くしやすいってことだ。


まあ実際問題そんなの嘘を書けば全然そんなの無問題(モーマンタイ)だ。だが、証拠に残る嘘は罪悪感が残留する。それが長い時間をかけて石油を生み出すのである(嘘)。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?