SNSには高めのデポジットが要るなぁ

SNSっていうか、ネットっていうか、人生そのものでもあるんだけれども、主語は。

前置きが長いのは仕様です!

自動車運転してて、自賠責保険しか入ってないやつは馬鹿だと思う。いや、そこそこの割合でいるらしい(任意の自動車保険の対人賠償・対物賠償の加入率は、全国平均で約74%(有出典)し、滅多に乗らなかったり、そもそも公道を走らなかったり、走行範囲が全く人の歩いていない道路ばっかりするとか、自動車保険とカウントされない凄い保険に入ってたりとかで、数字を鵜呑みにするのはあれだけど、それさっぴいっても1/4ほどが入っていないかもしれないという結果だ。(完全に余談ではあるが、私自身は人生で警察を呼ぶほどの事故は1度しか遭遇してないが、5度ほど遭遇してる家族が起こしたり起こされたうち、起こされたほうの1回は任意保険未加入の車で、2~30万ぐらいの修理代だったのに凄く話が揉めたし、結構高齢なのに兄にお金を借りようとしてるがなかなか貸してくれないとか、こっちからしたらどうでもいい情報を沢山伝えてきて、保険入らん分貯金しとったらプラスやったかも知らんけど、諸々の面倒考えたら絶対マイナスやん? って思った)って思った。

要は保険ってそういうモノだと思う。ベストじゃないにしろベターは、
・保証は手厚い
が、
・低コスト
何故ならば、金持ちが沢山払ってくれているから、
という保険的な何かで、これは、累進性が低いとか逆進性が高いとか、モンクは多く聞かれるが、国民皆保険のシステムでそれなりには実現されている。(はずだ。はずだ、というのは税金は金額がデカいし、色んな税金がアレしてるから、一概には評価しづらいから放置するとして、健康保険の場合は、そこそこ余裕のある暮らしをしてる健康な人は、{会社員であれば企業が負担してくれてる分も鑑みたところで}払い損であって、実際に掛かった費用を3.3倍{3割負担の場合ね}したところで、払った額とは釣り合わないし、あんまり余裕がなくて病院のお世話になりがちな人は、払った分以上の医療を受けられてたり、それこそ、いざという時には力を発揮してくれるとちょっと考えたらわかる。はず。払い損でも回りの類似状況の人らが受け入れてるし、余裕がある生活してるのに文句言うのはカッコ悪いと声を上げにくいだろう。そのおかげで、いざという時に助かったり、無駄に病院に行く人ら以外の役に立っているのなら、まあ受け入れるか……っていう)。

自動車保険かて、究極はそう。
みんなが安全運転して事故とか起こさずに、それでも文句を言わず、高い保険料を払っているからこそ、いざという時に首を吊らずに済むわけだ。そもそも車に関しては持つだけで年に数万、下手したら維持費やらなんやらで月に数万掛かってくるわけで、それなら年に数万の保険代くらいは、(比ゆ的な意味でも)保険として支払うという戦略だか、戦術が正当化される。
幾ら無事故無違反を継続することで保険料が安くなっていくとしても、何十ねんも車を所有して任意保険に入っていたら、何百万かは無駄に金を払うことになる。が、人生でたった一度の事故で破滅という状況を防ぐためには、必要経費であり、安いものだと思う。安心が買えている。(縁起でもないが、誰かを轢いてしまって、当たり所が悪かったりして、数億円で人生オワタという可能性を考えてしまうと、たとえ近距離でも時速20kmとか以上では走れない)

本題

長くなったが、自動車とかは、人の人生を狂わせる、最悪、奪い取ってしまう(その人だけでなく、家族や周囲の人々に対しても)、という危険性があるのであるのである。
しかも過失で。それは偶発的にも起こりえることである。
それを知っているからこそ、安くもない保険を支払うことに納得もするし、そうでない人に対しても自賠責という強制保険のような制度? があるわけであるわけである。
保険の話でいえば、車を運転してなくても、生きてる限りリスクはあるため、それを保証するような保険商品とか、自転車用とか色々で来ているのである。

で、最近SNSとかネットとかで悲しい出来事が起こっている。頻発している。昔からあっただろうが、それがニュースになったり、人の目に付きやすくなっている、実際に件数は増えているだろう(要出典)。

SNSとかネットとかの良いところは、普通に暮らすよりも極端に多くの人間と関われるということだ。それは何十、はては何百、何千という差だ。(家に一人でいるとひとりぼっち、家族が居ても精々数人。会社に行ったとて、その日に関わる人間は数十人で終わることがおおいだろう。が、ネットを介すると、少なく見積もってもその数倍、実際にはもっと多くの人が発信する情報を得ることが可能であり、こちらからリアクションすることも可能である。ネットやSNSが無かった時代では、情報発信者というのは、TVやレイディオなどの公共の電波に乗ったものがメーンで、それにリアクションしようと思うと、電突とかお便りしかありえなかったという大きな違いがある)

そのネットの利点というのは、裏を返すまでもなく、「欠点」とも成り得る、というかなってしまっている。
ネット上に、SNSなりなんなりを使って、自分の情報を出すということは、「面と向かって誰かと話をする」ことの、数倍、あるいは数万倍のリスクを負っているということを、理解しなければならない。さらに厄介なのは、こちら、自分自身に非がない、過失がない場合でも攻撃を受けかねないということだ。それはネットやSNSと切り離された実生活でも起こりうることではあるが、
a)攻撃が時差を伴ってくる
b)攻撃を受けた時、周囲に守り手がいない
c)相手が特定できない
という、状況はネット特有のものである。
裏を返せば、a)であれば、直接相手の顔を見ながら暴言を吐くと、相手の傷つく顔を見ることになるために躊躇する輩もおろうし、直接言い返されたりというリスク(面倒さ)も計算に入るだろう。
b)についても、夜道を一人で歩かないとか、普段の生活では気を付けるべきことであり、衆人環視の状況で愚劣な行為に至るハードルが存在する。
c)も、面と向かって話す相手は既知である可能性が高く(すなわち追跡可能)、そうでない場合でも、aやらbやらが複雑に絡み合って、リアルではそこまで不安視することのない要素ではある。(一定の配慮や注意は必要だが)

とかいう感じで、今まで潜在的に問題を抱えていたSNSの短所が、表面化してきている。もちろん、それは、問題が闇に葬られるよりは明るい兆しではあるだろう。
が、ここで一手打たなければ、(かつてはそれなりにリテラシーがあり、耐性があったり、打たれ強くあれと意識していたネット民だけでなく)、広く一般層の、ネット便利、SNS楽しい、と利点ばかりを見て参入してきた人々に対して、悲劇は繰り返される。断言してもいい(問題が表面化し、そもそも悪意をもったり、悪意はないとしても、誰かを傷つけるような情報、発言をネットに流すことの罪や実際のリスク、影響、賠償の大きさなどが周知されてきたことは良い流れではある。が、特定個人はそれで成長できても、ヒトという集団で見た場合に、悪意も愚行も、悪行も無くなりはしない)

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ハント・C・ロムレー [Hunt.C.Romrey]
      (1892-1958 米)

至言ではあるが、今の世では根本解決にななりえない。
問題発生時に情報開示について、簡略化をという流れが生まれつつあるらしい(あんまりちゃんとニュースとか見てない)が、それも弱く、文句言ったもんがちになるという可能性も考えられる。

本題の本題

というわけで、デポジットである。制度設計には時間がかかり、反発はあれども、資本主義の世の中では至極当然のごとく受け入れられるべきである。
資本主義がオワコンって主張の方であれば、その次の時代の貨幣代わりになるなにがしかに置き換えていただければと思う所存である。

一定年齢以上で、そこそこアクティブに行動してる成人であれば、「デポジット(保証金)」を請求されて、なんだかなーと思った経験はあったりなかったりすると思われる、思われます。

ホテルとかで宿泊代金は支払っているのに、1万円預けろとか、クレカの番号を寄越せとか。昔だったら、スキー板のレンタル代は払ってるのに、追加で1000円寄越せ(返却したらかえってくるんだけれども)とか。
身近なところでは、suicaとかで、便利なカードが手に入るんだから、カード代として500円支払うのはやぶさかではないのだけれど、あの500円はデポジットで、後で返ってくるから、考えようによっては、こいつは、500円の価値のあるカードを持ち逃げする可能性があるから、最初に保証金をとっておかないと、と思われてる不快感とか。(実際問題として、手数料もかからず、ただただ便利で、無料でカードを借り受けるのは申し訳ないと思う人も多いと思われるが)

ライブハウスやスーパー銭湯で、ロッカーのカギを紛失した場合、実費で2~3000円を頂きますというルールは普通に考えたら、暴利のようで自身に関係しなさそうなのでスルーしてるが、あれで紛失が相次ぐ状況だと、100円ロッカーに荷物を預ける際に、ロッカー代の100円と、別に2000円を払うシステムだということで、面倒なことこの上ないし、それやったら、はなから200円とか料金調整しろや、とも思ってしまう。実際、カギの紛失率は大したことなくて、いちいち2000円預かる手間とか、なんだかんだで、100円で済むところを無駄に200円にしてしまうことによるうしろめたさとかあって、万一失くしたら2000円というシステムなのだろうが。

実際問題、保証金というのはとりにくい。はずだ。同業他社でそれが生じないサービスがあれば、そっちが選ばれるだろう。(仮に、一回150円で鍵を失くしてもペナルティなしのロッカーと、一回100円だが、預ける際に2000円を保証金として預け、使用終了時に2000円返してもらうロッカーのどちらが利用しやすいか、比較検討した際に使いやすいのはどちらか、また、このケースでは150円という価格設定にしたが、スマホとかなかった時代、2000円預かったり返したりするためのコストとか考えたら果たして150円で見合うのかなど、色々考えると、ロッカーとかに関しては、現状が最適ではないにしろ……っていう)

そもそも紛失の機会が少なく、紛失したところで被害の小さいロッカーのカギとかであれば、デポジットという概念は通用しにくいだろう。

だがしかし、自動車の運転など、万一のケースのリスクが大きく、また、万一に備えて、運転者に自制を求める必要が大きい事象においては、デポジット(のような、最終的に返却される金銭だったり、掛け捨ての保険だったり)というのは、必要不可欠とは言い過ぎにしても、ある程度受け入れられるべきではないのか?


本題の本題の本題

そして、話はSNSに返ってくる。ネットもSNSも必要不可欠のようで、実際にはそうではない。ネットを使った一部サービスは今後必要不可欠になっていくべきではあると思うが、SNSにおける、とくに発信機能に関しては。

自動車の運転において、確信犯については言わずもがな、不注意や過失でも誰かを傷つけてしまう(可能性はある)。だから、保険という商品であり、名目上も実質的にも保険であることは明確ではあるにしろ、保証金を支払って、運転権を得ている。
同様の制度をSNSにも敷くべきではないか。もちろん、犯罪行為、例えば、脅迫や殺害予告などはそれとは別のルール(つまりは今の世の中でも実現できている方策の延長)で取り締まる必要があると思うが。
今現在、知る限りでは、アカウントの凍結や停止、ぐらいしか運営が取れる方策はない。アカウントを消されようが新たなアカウントを取り直せば済む、という状況。だからこそ、安易な誹謗中傷が飛び交う。
スマホの電話番号と紐づけることによって、多少の抑止効果は出るだろう。が、もっと実質的なのは金銭に絡むことではないだろうか? そこ(垢BANのリスク)を超えて、誰かを(SNS上なり、ネット上なり)で攻撃する人間がそこで踏みとどまるとは思えない。SNSαでBANされたら、SNSβで同じことを繰り返すだろう、そしてγ、Δと。(Tから始まるやつと、Iから始まるやつはもちろんとして、SやらPやらYやらの配信サービス等、個人でも複数のSNSにアカウントを持ち、発信している時代である)

アカウントの制限では対処しきれない。かといって、現状の泣き寝入りが多発する状況(そこも改善するのと両輪で動くべきではあるが)を放置するのも。という。
そこで課金要素をぶちこむ。1000円なり、5000円なり。学生(高校生はともかく、小中生)とかはそもそも、SNSで定期的に発信すべきではない。(それが必要な職種や環境であれば、事務所や保護者が監視役割を負い、課金すれば解決する)

月(あるいは一定期間)の発言数は限られている。(T社の例だと、ツイートが○回、リプは○回、リ@プ返は○回、RTは……のような感じで)。
人に悪態ついている場合ではない。

また、無課金(無デポジット)でも、一定期間、ホワイトな環境で過ごしていたら、発言権を得られるというのもいいだろう。(若年、貧民救済)。
今のところSNSでの発信は最低限の生活に必須とは言えないはずであり、それが必須だとなるのであれば、最低限の発信回数は与えればよい。

課金、月額利用料と異なるのは、あくまで留保されるいうこと。誰にも不快感を与えなければ、減りはしない。いいねボタンのように、気分悪いねボタンでも作って、それが蓄積されると、デポジット没収&アカウント停止のような流れにすればよい。もちろんT○ッターなど、直接のリプとか引用RT以外では気分悪いねは押せない。

あとは運営が、気分悪いねボタンの悪用などをジャッジする仕組みを作れば、と。
実際問題、保証金預けることに意味はほぼほぼないのであるが

誰かを傷つけている人間は、金に余裕のない暇人である可能性が高いのではないか? という独断と偏見に基づいた酷い記事だ。

だが、多少は金に余裕があったとしても、誹謗中傷を繰り返すことによって、日々数千円とか失っていくのであれば、自制の足しにはならないかと。

弁護士通さず、声を上げにくい、それが解消されたところで、情報開示合戦が起こり、最悪、悪意のある相手の誘導に引っ掛かって個人情報を抜かれてしまうなど、今後は課題が山盛りで。
ならば、逆に課金制に近い(けれども課金ではない)で、多少の抑制を諮ってみようか、という案。
ルールは国が作るが運用は各社で。
匿名掲示板などは、意味をなさなくなると思われるかもしれないが、増田とか、ID有りきの上での匿名なので、実際のところやってやれんことはない。
S

SF的に発想を広げるならば、マイナンバーとSNS利用ポイントを紐づけて管理か。そうするとデポジットは不要になる。ただ、元の案では、没収したデポジットは被害者救済とかに充てるという方向で考えていたり。

まとめ

ネット利用、読むは無料(かサイトによって課金)=今と同じ。
書く(POST)は、保証金が必要で、かなり余裕のあるポイント制で、ポイントが減ってくると書き込み回数が制限される。
(多少難儀ではあるが)他者に対して悪意を持った書き込みだと認定(自動チェック、直接の報告)されるとポイント減少。
ただそれだけ。
ポイントが無くなると免停(ネットへの書き込み禁止)。(何段階かにわけてもいい。残り3ポイントで免停1か月、残り1ポイントで免停3か月とか)

野良サイトでは好きにやったらいい。ユーザーが多くて影響力の大きいサイトやアプリ、サービスで共通ポイントを管理。(アクティブユニークユーザ数で判断)
荒唐無稽というか、安いSFの設定みたいになたかも。
けど、これでも緩めの案で、それ以外だと、ほんとに何でも法廷で争うとかに発展しそうで。その前に防波堤作れないかなと。
情報開示請求とかして訴訟でもよいんだけれども、前述のとおり、それしか抑止力がない状況だと、ほんとうに被害を訴えやすい世の中になるのか? (まあ弁護士さんが暇ならバンバンCM打って周知しそうだけれども)(刑事罰はよいとして、民事での賠償金みたいなのってまともに支払われるのかなぁとか)(被害を受けた人の負担が大きいし、対処に凄くエネルギーが要る。その前に折れてしまうこともあるだろう)(絶対に悪用して、さも被害者ぶって攻撃相手の情報を仕入れようとする知能犯でるよね?)


まとまんないからおわり。

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