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EXPLORE. DREAM. DISCOVER

こんにちは、デザイナーの茜です。2013年10月16日午後、私はデルタ航空の便で成田空港に着陸しました。 空港から出たっら、到着ゲートにはすでに語学学校の担当者が待機していました。全員が揃った後、みんなは事前に手配してもらった学生寮にバスで移動しました。 最後の停留所に着いた時にもう暗くなったので、私は荷物を取り、数人の生徒たちと一緒に担当者の案内で寮に辿り着いた。 同居人に挨拶をした後、食べ物を買いに出掛けて、誰もいない道を歩きながら、整然と並べられた家々や周りの黄橙色の灯りを見ながら、星空を見上げていた。 明日はどうなるんだろうと思っていました。

日本語をゼロから学び、1年でN1に挑戦する

翌日は語学学校の開校式で、正式な授業を始める前にプレースメントテストがありました。 私は専門的な日本語教育を受けたことがなかったので、最も基礎的なクラスに配置され、50音から学び始めました。 学生寮で一緒に生活している人たちと話をしてみると、みんな明確な目標を持っていて、語学基礎もしっかりしていることがわかりました。私は香港で進学する機会を辞め、日本での新生活を選びました。

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日本語学校の授業は基本半日で、少し宿題がありました。それ以外は自由の時間だ。塾に通っている人もいれば、アルバイトする人もいました。 私は朝早起きして授業の前に1時間走り、授業の後はカフェを探してそこで勉強していました。 ある日突然中国語が堪能な日本人と出会い、何度か交流を重ねるうちに仲良くなり、何かの語学交流会で紹介され、それで他の日本人や色んな国の人と繋がりました。 最初の頃は日本語を聞いても意味がわからなくてただただ笑ったりしていましたし、時間が経つにつれ、いくつかの文章が理解できるようになってくると、語学勉強に自信もついてきました。

2014年7月にN2試験を受験し、8月に合格通知を受けました。2014年12月にN1試験を受験し、翌年1月に合格通知を受けました。 N1試験の前に桑沢デザイン研究所の合格通知も受けました。2014年は私にとって“本命年”であり、幸運の一年でした。

【中国語メモ】「本命年」は「属相年」とも呼ばれています。中国の伝統の習わしの中で、12年で1つのサイクルの年のことを「本命年」で表し、よく不吉な年だと言われています。日本の“厄年”に似ています。

課題に追いついていた学生時代、発表のある日は夜明けまで

桑沢デザイン昼間部の3年間のカリキュラムを簡単にご紹介します。1年目は共通課程です。美術やデザインの基礎から学びますが、2年目に直接編入する学生もいました。私のように日本でプロの美術教育を受けたことのない人間にとっては、共通のカリキュラムを学ぶことが重要だと思っていて、しっかりデザインの基礎や考え方を身につけるにとても有意義です。2年目になるとビジュアルデザイン、プロダクトデザイン、インテリアデザイン、ファッションデザインのいずれかの専攻を選択し、さらに3年目になると自分の希望や成績に合わせてゼミナーを選び、プロの先生による直接指導を受け、卒業制作のテーマを決めて完成させることで無事卒業ができます。 各ゼミナーの講師陣がすごいです。例えば浅葉 克己さん、伊藤 透さん、白根ゆたんぽさん、天宅 正さんなど、業界内最も権威のある先生達です。他には色々自由選択授業や講座を多数受講できますし、デザイン知識の幅を広げることにつながるでしょう。

桑沢では週6日授業と課題があり、語学学校と比べて簡単ではありませんでした。また、週に2~3回の課題発表があり、各発表の前日は基本夜明けまで作業続いていました。専門学校の先生たちの研究領域は違いますが、プロの視点からの評価を行う方針は同じです。 無事に卒業するためには全ての課題をクリアしていないとなりません。

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意気込みが詰まった新人時代、失敗から学ぶことが大切

卒業して他社のインターンを経て、グランドデザインのファミリーに入り、最初は自ら声を掛けたら仕事がありました。学校でも少しデザインのソフトウェアを学んだけれど、仕事に入ってからは、自分がソフトに習熟しておらず、機能も十分に把握していないことがわかります。学生の頃と違って、1~2日でスキルを覚えるほどの時間はありませんし、1日1~2時間以内で習得しなければなりません。 やっと自分の仕事の”成果”に満足して提出してみたら、赤文字の修正指示が全面に書かれたフィードバックが返してきたり、全然使えなくてボツになる場合もたくさんあります。 学生の頃は授業が終わった後に困ったことがあれば先生に相談することができましたが、会社では社会人の先輩たちは毎日自分の仕事で精いっぱいですし、ちょっとした休憩時間しか質問する時間がなく、長くなりすぎると先輩たちも困るので、質問があったらすぐに質問しないとタイミングが見逃してしまい、次に質問できるタイミングを待つしかありません。

技術習得以外にも、新人デザイナーとして色んなやることがあります。会議資料の整理や来客の接待、事務用品の補充や、電話やメールの応対、掃除やゴミ出しなどやらなければならないことが山ほどあります。日々会社で働く人間の業務効率アップしていくためには、身の回りの人や物に関する細かいことを一つ一つを丁寧に観察することもとても大切です。 日本語では「神は細部に宿る」という言葉がありますが、これは中国語の諺に言い換えると「细节决定成败」という意味かもしれません。 グランドデザインで仕事するには、仕事と向き合う時は焦ることがなく、一つ一つの仕事を丁寧にこなす事や精進を求めて努力することを学んできました。

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EXPLORE. DREAM. DISCOVER

タイトルの”EXPLORE. DREAM. DISCOVER”。日本に来たばかりの頃、中国の友人から英文の言葉が書かれた手紙の写真を送ってもらいました。その言葉たちはまるで魔法のよう、私に勇気を与えれくれたのです。

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TWENTY YEARS FROM NOW
YOU WILL BE MORE DISAPPOINTED BY THE THINGS THAT YOU DIDN'T DO THAN BY THE ONES YOU DID DO.
SO THROW OFF THE BOWLINES.
SAIL AWAY FROM THE SAFE HARBOR.
CATCH THE TRADE WINDS IN YOUR SAILS.
EXPLORE. DREAM. DISCOVER

H. Jackson Brown Jr., P.S. I Love You

残念ではありますが、11月中旬は家族のことでGRAND DESIGNに退職し、中国に帰国することを決めました。次はグランドデザインで最後の投稿になりますが、とても、とても寂しく感じています。故郷の一番近くの大都市ーー広州から新生活を始めましたが、年明けの頃に1ヶ月間の広州の生活体験談をまとめてみようと思いますので、またよろしくお願いします〜。

ここまで読んで頂き、有り難うございます!

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