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旅とデザイン —妖精の国スウェーデン編ー

旅先で出会ったデザイン(建築・アート・音楽など全て)についてお話しさせていただいている「旅とデザイン」。アジアや中東の記事ばかりを書いていましたが、今回はスウェーデン編です。
この記事を書いている2021年3月は、相変わらず旅行には出られない状況です。読んでいる間は、遥か彼方の北欧へと脳内トリップしていただければと思います。
スウェーデンは、家族で世界一周をしていた時の後半で訪れた国です。それまでも旅行企画を立てたことはありましたが、諸事情で私だけ行けなかった経緯もあり、飛行機から降り立った時は嬉しかったのを覚えています。

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美術館!?ストックホルムの地下鉄

旅行中の移動は長距離になることが多いので、列車やバスがメインでしたが、地下鉄構内のデザインも面白いと知り、今回はストックホルムで地下鉄も利用。
「世界一長い美術館」と称され、全長110キロの90以上もの駅に、それぞれ違った魅力のアートが施されているんです。地下鉄の乗車は一回乗車券で75分間乗り換えが自由でしたが、当時は小さな子連れだったために数駅のみ観賞。

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洞窟のような、Rådhuset(ロードヒューセット)駅(青10号.11号線)

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心癒される青い葉っぱ。T-Centralen(ティーセントラーレン)駅(青10号.11号線)

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通路はまるで遺跡か洞窟探検みたいです

東京の地下鉄もこれぐらい個性的で素敵だったら、迷わなくても済みそう。(自分はかなり方向音痴。いつも20分前行動を心がけています)

アスプルンド

スウェーデンの建築家といえば、アスプルンド。彼の作品やそこから影響を受けているものはかなりの数に上ります。間違えようのない線で構成されている空間です。本当に良いデザインに出会うと、敬虔な気持ちになります。建築は哲学ですね。

エーリック・グンナール・アスプルンド(Erik Gunnar Asplund 1885年9月22日 - 1940年10月20日)は、スウェーデンの建築家。アルヴァ・アールト、アーネ・ヤコブセンら北欧の20世紀の建築家たちに多大な影響を与え、北欧近代建築の礎を築いた。アスプルンドは建築家にとっては最盛期ともいえる55歳で世を去り、作品はほぼスウェーデン国内に限られる。作品数自体も決して多くないが、卓越した設計スキル、時流を超越したデザイン、人間の心理や物事の本質を見据えたコンセプトなどを特徴とする。

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妖精が踊る?森の礼拝堂

アスプルンド設計の、森に囲まれた広大な空間とモダン建築。森の礼拝堂。葬祭場です。こんなに素敵な場所で人としての最後を迎えるなんて贅沢ですね。雑念も空に消えていきそうです。

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Fairy circle。

丘の木々の間で、円形に並んで生えたキノコ「Fairy circle」です。世界の童話や神話に出てくるワードですね。妖精たちが輪になって踊った足跡ということらしい。

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ストックホルム市立図書館

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アスプルンド設計2つ目は、360度本に囲まれる美しい図書館。広大な図書室のある家に憧れます。

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子供向けコーナーも可愛らしいです。


ルイジアナ美術館

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ちょっと足を伸ばしてコペンハーゲンの美術館も紹介させてください。ここは小さな子供と一緒なら、もっと楽しめます。まるで知り合いの家に入り込んだような気分になる、可愛らしい美術館です。海と湖につつまれて環境も良く、コンパクトですが一日中いても遊び足りない。

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日本の建築コーナー

大音響の雑音や混沌としたネオンがアングラな雰囲気。香港っぽいですね。

広い場内の一角に、小さな子供の塔が3フロア分あります。

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訪問した子供が描いたグラフィックも展示。

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レゴコーナー。自由に使えるレゴの壁もあります。レゴという条件を狭めると、文字も絵もアートになるという方法。もしも街中にあったら、大人も子供も足を止めますね。

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シンプルデザインが得意なところは日本と共通と言われますが、スウェーデンのデザインには、スマイルというか遊び心とおおらかさを感じます。彩度も空間の取り方も2つの国では全く違う。1枚の絵は国を超えて運べても、森や光、空間は、自分が出向かなければ味わうことができません。いろんなことを考えたり発見できる旅って、やっぱり良いですね。

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