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シングルマザーにこそ必要な「稼ぐ力」

シングルマザーに必要なもの。
仕事とお金、健やかな体と心、そして子どもの笑顔。
デジタルスキルを身につけて、その全部を手に入れようと奮闘中のシングルマザーを紹介します!
 

挑戦する自分を、子どもに見せたい


 
―毎日がめちゃめちゃ楽しくて、しんどいんです(笑)―
 
そう言って大きな声で笑うのは、橋本恵さん。
4人のお子さんと暮らすシングルマザーで、「フラワープログラムforでじたる女子」に参加中です。
(「フラワープログラム for でじたる女子」の詳細は、こちらをご覧ください)
 
グラミン日本MAIA日本シングルマザー支援協会がタッグを組み、ますます需要が高まるデジタル人材を育成する「でじたる女子」。
ITスキルの研修だけではなく、起業や就職までをサポートするのが特徴です。
 
さらにフラワープログラムでは、休眠預金を活用した助成金を原資に、グラミン日本がシングルマザーなどを雇用するため、参加者はお給料をもらいながらスキルアップをはかれます。
 
2030年には70万人が不足するとされるデジタル人材。
スキルを身につければ企業への就職はもちろん、フリーのエンジニアとして在宅で仕事をすることも可能です。
ただ、未経験者にはハードルが高く感じられるのも事実。
それでも「パソコン初級者」を自認する橋本さんが思い切って飛び込んだのは、4人のお子さんのためでした。
 
―子どもには、チャレンジすることをやめてほしくないんです。
成功しても失敗してもかまわないけど、挑戦しなければ始まりませんよね。
でも、口で言うだけでは説得力がない。
だから、まずは自分が率先してやってみようって―
 
とは言え、初めて勉強することばかりで、焦りを感じて落ち込む日もあるそう。
そんな時に支えになるのは、一緒に参加する仲間たちです。
授業は全部オンラインですが、週1のミーティングでは、課題の進み具合を発表するほか、悩みを相談することも。
 
―仕事と家事をこなしながら、どうやって勉強の時間をつくってるの? とか、シングルマザーならではの悩みも共有しています。
1人じゃないと思えるし、壁にぶつかっても、ここで頑張らないと来週のミーティングで報告できないな、って踏ん張れるんです―
 

彼女がデジタル人材を目指した理由


 
橋本さんがデジタル技術を学ぼうと考えたのは、昼間の仕事のほかに、リモートでできる仕事を探していたからです。
今年、東北に家族で引っ越して、その給与水準に驚いたと言います。
 
―関東で働いていた時の半分くらいのお給料の仕事しか見つけられませんでした。
休日や夜に自宅でできる仕事を探してもほとんどないし、デジタル分野の職業訓練といってもパソコンの基礎講座くらい。
このままではスキルアップして収入を増やすのはむずかしいと途方に暮れました―
 
そんな時、ふと目にしたのが、日本シングルマザー支援協会のメルマガでした。
 
―お気軽に参加してくださいって書いてあったので、本当に気軽に申し込んじゃいました(笑)―
 
とにかく明るくて前向き。
インタビューの間もずっと笑顔で、まわりのみんなをハッピーにしてしまう橋本さん。
でも、以前は子どもと自分の将来に悩むことも少なくなかったと言います。
 
―子どもにばかりベクトルが向いて、しっかり育てなきゃと気負っていました。
そのせいで子どもとぶつかることも多く、毎日のようにバチバチやっていました―
 
でも今は、自分は何をやりたいか、どう生きるかを真っ先に考えるようになったと言います。
そんなお母さんの姿を見て、子どもたちも次第に変わっていきました。
 
―オンラインミーティングが始まるとさっと部屋を移ったり、上の子が下の子を面倒をよく見てくれるようにもなりました。
私と一緒に子どもたちも成長しているのを実感しています―
 

お金で解決できることは、やっぱり多い


 
「でじたる女子」プログラムでは、3カ月のコース終了後に試験を受けて合格すれば、リモート可能な仕事への扉が開かれます。
ただ、橋本さんの未来図は、そこで終わりではありません。
 
―スキルはもちろん、学習する習慣がついたことが一番の成果です。
だから、このプログラムが終わっても勉強はやめません。
専門性を高めて、キャリアアップを目指したいんです―
 
このバイタリティ、実は今に始まったことではなく、子どものころからの筋金入りです。
小学生の時には、山で採った筍や山菜を市場で売ってお小遣いにしていたと言うのだから、驚かされます。
 
―シングルマザーだからといって、子どもたちに何かをあきらめさせたくないし、自分もあきらめたくない。
そのためには。どうしても経済力が欠かません―
 
稼ぐ力の大切さは誰よりも知る橋本さん。
だからと言って、子どもたちを甘やかすつもりもまったくないようです。
 
―いま、奨学金を得るための作文の書き方を教えているところです(笑)
お金で解決できることは、やっぱり多いですよね。
だからこそ、子どもたちにも自分で道を切り開く力を身につけてほしいと思っています―
 
お金にも、自分以外の誰かにも振り回されたくない。
自分の足で立って、望んだままの未来を手に入れたいと願うシングルマザーを、グラミン日本は応援します。

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