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感動の夏。心の旅行。

今夏の嬉しい話
この夏。日本中が明るいニュースで溢れていて、心が踊るような想いだ。
ここ1、2年は暗いニュースだったり、先行きの見えない不安とかそういう見えにくいものに心が押しつぶされそうな気がしていたから、明るいニュースの先にある誰かの頑張りやいままでの努力、想いに励ましてもらっているのかもしれない。

例年なら、夏は仲のいい友人とのBBQやちょっとした旅行、家族の元へ帰省したり花火をみたり浴衣を着たり、そういうキラキラとした楽しさがある。
あの夏らしい青々とした高い空の下で、平等にたくさんの思い出と大切な時間が流れるはずで。
私自身、夏はどうしても逃げられない暑さや、肌を焼き尽くす勢いの太陽のおかげで好きになれないが、きっとそれなりにいつもの夏が訪れれば、誰かや何かと過ごす楽しい時間を共有できていたと思う。

でも今年はちょっとだけ去年の夏と違う。
それは、明るくて元気のもらえるような誰かの頑張りが媒体を通じて見られるというアクセントが存在することだ。


夏の楽しみ
学生の頃は、夏が待ち遠しかった。何を隠そう、夏休みがあるからだ。
学生の夏休みは、親にも勉強さえ計画的にしていれば何も言われなかったし、その他の時間を家族や友人と過ごすことに使ったりと、長い自由時間を自分のものにすることができたからだと思う。
加えて、親がよく旅行に連れて行ってくれるのも夏だったから待ち遠しかった。

それに、私はみんなと同じ時間に登校をして、同じ時間に帰るような生活があまり好きじゃなかったというのもある。
だからこそ、自分で進んでやりたいと言った部活や勉強、習い事に没頭できる夏という季節が、とても好きだった。
そんな時間が過ごせる夏が待ち遠しかったのに、いつからかその気持ちをどこかに落としてきてしまったらしい。

ただ、そんな中でも忘れなかった夏の楽しみがある。それが旅行だった。


夏に旅行すること
旅行に帰省と、今このご時世だとできないが、大きな移動や宿泊が伴うのが夏の醍醐味だ。
天気も崩れることが少なく、まとまった休みも取りやすい。暑いことは欠点ではあるものの、日も長く行動がしやすいという季節であることも、夏に旅行をする意味ではないだろうか。
旅行と一括りにしても、行く先々によって目的や過ごし方も変わってくる。だけれど、避暑地と呼ばれるような田舎や、1度は行きたい都市など国内外問わずに旅行することは自分自身の経験につながることには変わらないだろう。

あれはきっと私が小学生の頃だっただろうか。元々旅行によく行く家庭ではあったものの、1番びっくりしたことで言えば九州全県を車で旅行したことだ。
幼かったからか記憶が断片的なことはすごく残念だが、車で時間をかけて巡ったことで、誰かが連れて行ってくれるありがたみを知ったし、車でこんなに広い距離を移動できるという発見も、九州がとてもいい場所であるということも、この時の旅行で得たものだ。

旅行といえば国内だけではなく、海外への旅行も本当に得るものが多かった。
言語ができないからと、単語帳を持ち歩き、指を差しながら旅行した海外への旅行。
知らない土地での不安というのは、言葉が通じないことだと思っていたけれど、実際は、言葉が通じなくても、目やボディランゲージで思っていることが伝わることもあるということがわかった。
そういう体験はやはり国内だけではできないこともあり、旅行という経験をたくさんプレゼントしてくれた両親には感謝だなと心から思った。

夏だけが旅行の季節ではないけれど、天気がいい日が続き、かつ時間を長く感じられ、その分濃い時間を感じられるからこそ、個人的には夏が旅行の季節なのではと考えている。


心の中でも旅行をする

そんな大好きな旅行に、今年もやっぱりいけなかった。
もうこのご時世だと仕方がないし、諦めてはいるのだがどうしても、新しい刺激がほしい、旅行をしたいと感じる瞬間がある。
そんな時に、明るいニュースで私たちを勇気づけてくれているオリンピックが開催された。

オリンピックは世界各国から選手が一同に集まって世界一を決める競技をするのだから、当然海外の選手を目にする。
彼らを1番初めに認識するのは、やはり開会式ではないだろうか。
私も、もちろん開会式を見た。最初はなんとなく付けていたTVに噛り付くように見ていた1人だ。そんなオリンピックの開会式中盤、各国の入場が始まった。最初は「せっかく東京でやるんだし見てみるか」ぐらいの気持ちだったのに、世界にはこんなに国があるんだと驚いたと共に、観られる民族衣装や各国の雰囲気などに想いを馳せ、なんだか少し旅行をしたような気分になったのだ。

不思議だった。だって、私は家にいるのに。日本にいるのに旅行した気分になったからだ。

でもその理由はすぐにわかった。それは、各国から集まった人たちの雰囲気やその国々の文化の片鱗が見えたからだった。
旅行はもちろんその土地を楽しむこともできるが、そこで会う現地の人たちがより雰囲気を上げてくれるものだ。
海外に住む人たちが日本に来ることによってその国の持つルーツだとか文化とか歴史とか、一瞬でも触れられる気がして、旅行した気分になったのだ。そんな不思議な気持ちからか、思わず感動して涙してしまったほどに、あの高揚した雰囲気をいつの間にか味わっていたのだ。


そんな涙に私は思った。
旅行はできなくとも、何かに触れれば心は旅行に出ることが出来るのだと。

心の旅行で、とびっきりの夏に
まだまだ厳しい夏が続き、心も身体も不安だなんてちょっぴり思っているけれど、
どこでもいいから現実を忘れられるような旅行に出かけたい。

そんな時には旅行に出かけたい場所を思い浮かべて、
夢や
希望
期待を
鞄に詰めて、夏の空に出て行こうと思う。


心だけでも旅行するために。


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