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#22. 台湾の海賊版CD

2000年ごろの台湾では、海賊版の音楽CDがあたりまえのように売られていた。現在の状況がどうなっているのかは知らない。

日本も今よりは著作権に対する意識が低く、旅行ガイドブックに「海賊版CDは安いのでおみやげに最適」などと書かれていた記憶がある。
私もガイドブックの勧めに従って購入し、特に罪の意識もなく税関を通過してきた。

これは『モーニング娘。』のグループ内ユニット『タンポポ』海賊版CDである。
夜市のような素性の知れない露天ではなく、正規版を販売している普通のCDショップに置かれていた

印刷物名:『タンポポ』の海賊版CD
サイズ:124 × 142 mm
採取場所:台北(台湾)
採取年:2000年
詳細情報:爾階影視文化事業有限公司/烏龍院

いまだに開封はしておらず、120台湾ドルの値札が残っている。
当時のレートは1台湾ドル=3.45円くらいだったので、日本円に換算すると414円ということになる。
買ニ送一(2つ買うと1つ無料)」とあるので、ほかのものと合わせてこの半額で入手していたかもしれない。

裏面はこんな感じ。

『爾階影視文化事業有限公司』という社名や所在地、電話番号まで記されている。
日本の正規版に収録されていないボーナストラックを5曲も追加している図々しさに笑ってしまう。

同じ店で広末涼子さんの正規版のCDも買った。
こちらは369台湾ドル(1,273円)
海賊版と比べるとかなり高価に思えるが、日本で当時売られていたCDの平均価格に比べるとだいぶ安い。

印刷物名:台湾の『広末涼子』のCD(正規版)
サイズ:124 × 142 mm
採取場所:台北(台湾)
採取年:2000年
詳細情報:WARNER MUSIC/花納音樂

衣装と背景が赤で統一されていて、きれいなデザインだと思う。
繁体字は画数が多くて密度があるから、たいしたことのないタイポグラフィーでもなんとなくきれいに見えるというというところはある。

文字や写真の部分は『UV厚盛り印刷(グロス)』だろうか、少し盛り上がっていて光沢がある。

おまけとして携帯ストラップが付属している。
よくこのデッドスペースを利用することを思いついたものだと感心する。

広末涼子さんは人気のあるアイドルだったから、そのうち値段が高騰するかもしれないと期待していたのだが、あんなことになってしまい、相場も暴落してしまったに違いない。

ちなみに『たんぽぽ』の矢口真里さんもけっこう好きだった。
こちらもあんなことになってしまって残念だ。

私は女性を見る目がないのだろうと思う。
今は林美沙希さんが将来そんなことにならないことを願うばかりだ。

関連記事:CDボックス(鄭秀文『去愛吧』)

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