見出し画像

ソウルボーイへの伝言2019@ CLUB CITTA'

Now&Here #22
この日のLiveはもともとはツアーで初日10月12日に予定されていた。
この日の数日前にはとてつもない規模の台風が関東地方に接近、
上陸することが確実となり実際のライヴ日時の2日前に
公演の中止決定がなされた。
とても残念でしたが的確な判断が早くになされてよかった。
そしてこのツアーは東京の赤坂を皮切りに始まることになりました。
このツアーが始まってしばらくはネット上のうわさ話を横目に、
ちょっとじれったい気持ちでいましたが、
11月のはじめに振り替え公演の知らせがあった。
振替日は何とすべての公演が済んだ後12月16日(月)。
ツアースタッフの皆さん、プロモーターの皆さん、
そしてバンドや佐野さん自身の尽力でこの日に
こぎ着けたのだと思います。心より感謝です。

ぼくは勤め先での永年勤続でもらえる
特別休暇をこの日にあてた。
毎日、通勤電車で毎日通り過ぎる街 川崎。
駅前の繁華街のある商業施設La Cittadellaの中の
ライヴハウスCLUB CITTA'  
ちょっとした雑用を朝から済まして早めに現地に着いた。
早すぎてライヴハウス前には誰もいない。
タワーレコードでCDを眺めて、
ちょっと寒かったけど施設内にある噴水広場で暇をつぶした。
そろそろかなと思い現地に行くともう人だかり。
チケットの番号順に呼び出されて会場に入場する。
今回、ぼくのチケット番号は幸い、はじめの方の二桁台。
ドリンクをもらって確保した場所はほぼ中央前から
4列目くらい、なかなかいい位置。
開演前までに会場内ではいつものように
選曲された音楽が鳴っているようでしたが、
何か気持ちが妙に高ぶって聴き取る余裕がなかった。

スタートは噂通りアルバム「フルーツ」より、
このライヴのタイトルにもある「ヤァ、ソウルボーイ」!
続く楽曲はほ昨年の禅ビートツアーでも奏でられた
TheCyoteBandの現在進行形のサウンド。
ぼくらへ何かを訴えかけるかのようなストーリーを
つむぎながら楽曲が続く。
とても近い立ち位置で観られたおかげでメンバーの
息づかいや指や腕の動きに見とれて目まいがしそうだった。
そこにはこれまでよりさらにタイトで魂を
揺さぶるようなグル-ヴと最高のボーカル、
粋な節回しやキメの素振りが目の前で繰り広げられた。
「愛が分母」盛り上がった会場の空気を
心地よく力強いスカのビートと歌声がすっぽりと包み込んだ。
タイトルがまだ無いと紹介された新曲
”今日と一緒に踏み出して、よりよい明日を夢見てる。”
サビではそんな風な歌詞が聞こえた気がした。
TomPetty&TheHeartbreakersやTheByrdsを
思わせるフォークロックサウンド。
新しいアルバムを制作中とのことですっごく楽しみです!!!
続くいろんな世代をつなぐ楽曲として奏でられた「新しい雨」
やるせない思いを胸にしている男の子に唄う、
と紹介されたすさまじいアレンジと展開の「純恋」
そして「禅ビート~優しい闇」継ぎ目のないグルーヴで、
この世界の空気をシャッフルしてここにいる全ての
オーディエンスの心のどこかをがっちりと掴んでいるのがわかった。

アンコールでは「ガラスのジェネレーション」が
久しぶりにコヨーテバンドで奏でられた。
3本のアコースティックギター、
控えめな4つ打ちののバスドラとキーボードのサウンド。
みんなで唄おうバージョンて感じかな?!
ずっとずっと昔、ぼくが十代最後の年にヒト前で
仲間と演ったことを思い出していました。
つづく、コヨーテバンドは強力なスカビートを繰り出し
「インディヴィジュアリスト」を迷いや戸惑いを胸にした
ここにいる男の子や女の子たちの心に鳴り響かせた。
2回目のアンコール。
このツアーでは演奏されることなかった「NEW AGE」が、
ほぼオリジナルのバージョンで 演奏された。
便利で誰もがいきいきと暮らせることを目指したはずのるはずの現代。
どこかで奇妙な日々に迷い込み、ますます生きづらい世界。
「数え切れない痛みのキス」
「君と今夜は闇をくぐって小舟をこぎ出したい!」
「ル、トゥトゥールゥ、トゥルトゥル、トゥール!!!」
1983年末〜1984年初めの冬に制作された楽曲が、
2019年の初冬のLiveに共鳴してツアーの最後をまとめ上げ、
来たる40周年記念への想いと新たなステップを
思わせる鐘を打ち鳴らしているかのように思えた。

年が明けて2020年は、ぼくにとっては佐野元春さんが
デビューしてから40周年!!
佐野元春の底なしの才能、強靱な精神と肉体、好奇心と運命、
そして音楽への計り知れない情熱をめいっぱい讃える年。
おまけに遠くからずっと応援出来てきた自分に
あらためて誇りを感じることが出来る年となると思います。

この先もBeatは続いてゆく!

どうもありがとう、佐野元春&The Coyote Band !!!!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?