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お前は何者?

先日、知り合いの方がされているpodcastの収録に呼んでいただけた。

コンセプトが、人の生活にフィーチャーしたもの。
その人のパーソナリティーを1つのカルチャーとして捉えて、リスナーの刺激にしようという内容。

その時の話で昔大阪でDJをしていた頃の話について触れていただいた。
当時髪色が金髪だったりピンクだったりしてチャラついて見えてた上にめちゃくちゃに生意気だった自分は、外でDJしてたのもあって地元の年上のイベント関係者からは良くは思われていなかった。

でもその時のマインドがブランディングとか仕事する上で凄く大事だと、収録終わってから思い出したので笑 記そうかなと。


当時僕は20歳くらい。
高校でバンドやってたのもあって、就職したての頃に「ひとりでできる音楽ってなんだろう」と思って始めたのがDJ。

当時の少ない給料はたいて買ったPCDJのコントローラーが始まり。

音楽で意気投合したお客さんだった先輩に誘われて初めてプレイしたクラブは、僕の住んでる県で一番広いハコ。
経験も何もないのでもちろん惨敗。
辛酸を舐めるどころか一気飲みさせられたような感覚に陥った自分は、MIXを録り溜めることにした。同時にSNSにアップすることにもした。

それが20個目くらいになる時に、大阪のNWCというクルーの人からDMが来た。
MIXを聴いてくれたらしく、大阪でDJやってみないかという内容。
即答でお願いして、友達とユニット組んだのが大阪でのキャリアの始まり。

初めは大阪で有名なクラブのセカンドフロアから。
セカンドフロアと言ってもDJ用にフロアがある訳ではなく、隅っこにテーブルとスピーカーがあるだけのスペース。

場所はこの際どうでも良かった。
生意気だった当時の自分は絶対誰よりも盛り上げてやるとしか思ってなかった。

結果
隅っこのスペースは、その時のメインフロアよりも盛り上がった。

次からメインフロアを任された。
それがその後うまく進んで、気がついたらメインゲストの前座を任されるようになってた。
自分がプレイする隣で、芸能人とかモデルとか有名なアーティストが出番のスタンバイしてる状況。
スゲーとこ来たな〜って思った。

もちろんこの頃は本業の美容師もやってたから、
仕事終わって駅向かって大阪行ってDJして、始発で帰って仕事行くっていうサイクル。
DJやってギャラが出る訳じゃなかったから、全部自費。

もういろんな面でめちゃくちゃ大変だった。
でも仕事も絶対おろそかにするつもりもなかったからめちゃくちゃ必死に両立させてた。

Podcastの収録終わってからそんなこと思い返して、なんでそんなに頑張ってたんだろうって振り返ってみたけど、
貴重な機会だったから経験値として踏んでおきたいっていうのはもちろんだったけど、

何より「何かになりたかった」っていうのが一番強かったなと思う。

自分の存在意義、価値。

そういうのを自分のアクションをもって肯定して、どこかしら高みに行きたかったっていうのがあったよなーと思った。

だからチャラついて見えてたとか、良く思われてなかったとかその時どうでも良かったし、そもそも自身がそういうネガティブなことに目が向かない状態だった。
アンチをdisるとかそういうことじゃ全くなく、前述したみたいに認められることを楽しんでたしハードなサイクルだったしでそれどころじゃないっていう感じ。

その辺から自分がやりたいことをやる時は何を見てればいいかとかがなんとなく見えだして。

自己ブランディングでも自分の伸ばし方でも言えることなんだけど、
自分を否定してる人を振り向かせたり、苦手なことを頑張って平均値に持っていくよりも、
支持してくれてる人たちにより最高の提供の仕方を考えたり、得意なことをより深めて伸ばす方がより建設的だし楽しいし、それが結果個性として自分が何なのかっていうところの答えになってきたり、結果的に支持の幅も広がるしより強固になる。
苦手克服したところで得意にしない限りは平均点。誰でも辿り着ける高さ。

同じ労力かけるならやりたいこととか得意なことをひたすら高めることの方が自分らしさを作ると思う。

国民性なのかわからないけど、仕事してても思うのは日本人って平均値を目指したがる風潮がある。
人と比べて足りないことには劣等感を感じて、まわりからはみ出したことにはそれは変だと指摘する。
コンプレックスとかもその典型で、
その人らしさを引き出したい側からすればそこに魅力を感じることもあるのに、それをカバーしたがる人が本当に多くて勿体無いなーと思うことがよくあって。
だからそれをいかに良いものとして認識してもらって引き出せるかが自分の仕事の使命でもあったり。

僕はそれらのことを割と意識して自分にも置き換えてこられたおかげで自分らしさは持ててる方で、少しだけ「ヤマダケイタ」にはなってきたかなと思ってます。

まとめると

自分の人と違うことを知って強みに置き換えろっていうこと。
やってることを誰かに否定されてもどうせそいつは何もやってない奴なんだから1ミリも気にすることはないっていうこと。
そして誰かになるんじゃなくて、自分を何者かにするんだっていうこと。


改めて自分に言い聞かせる意味も込めて。

ではまた。

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