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#韓国文学

「シソンから、」

もうすでに2022年のベスト10冊に入る予感。読み始めて100ページで、高まる〜〜〜〜!となっていた。「シソンから、」チョン・セラン著。 読み終えたのは2月だけどいろいろ考えちゃって感想をうまくまとめられず、今に至ります。 ハワイとアメリカについての内容に沖縄と日本の関係が重なったり、朝鮮戦争と沖縄戦のことが重なったり。そんな沖縄もまた加害者としての側面もある…辛いけどそこも向き合わなければいけないことだと考えたり。 それでもやっぱりチョン・セランさん。 社会や歴史を見

子をもつこと

韓国文学にはまっている。 欧米や他の言語と比べて日本語と似ているからか、翻訳も違和感なく読めてとてもおもしろい。(もちろん、翻訳者の技術あってこそと思います) 中でもチョン・セランさんの文章がとても好きだ。 物腰は柔らかだけれど、社会をまっすぐ見て痛みを書くことから逃げないという印象。それはとても誠実で、公平さのようなものを感じる。 そんなチョン・セランさんの文章も載っていた、「韓国フェミニズムと私たち」を読んで、子をもつことについて考えさせられた。 彼女は、世の中