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2月10日

”ああ、私この人のことが好きなんだな”と、人を好きになったことがある人なら心に光が差した瞬間に気づくことがあるはずだ。
私のそれは、銀座のとある場所でスイーツのショーケースを見ていた時だった。
それからというもの、そのような瞬間は以降度々自覚され、そのタイミングは徐々に間隔が短くなっていき、ついには24時間のうち多くの時間がその人で占められるようになる。

それを愛とは呼べないかもしれない。
実体としてそばにいなくても、何となくわかるその人の心の機微に、時には共に喜び、時には共に悲しんでいる。
とりわけその人の悲しみは、場合によってはその人以上に私の今日を土砂降りにさせる。

しかし、人は他人の悲しみを引き受けられはしないのだ。
どんなに大切に想い、どんなに愛していても、その人には代わってやることはできない。
そして、この胸の痛みは、私のその人に対する感情を唯一知覚することのできるものでもある。

今日、キミは全力で1日を楽しまなくてはならない。
残念ながら天気は良くなさそうだけど、キミは今日も精一杯生きなくてはならない。
そして、今日キミは幸せでなくてはならない。
今日だけでなく、明日も明後日も、キミは幸せでなくてはならない。
最大の親孝行とは、子が日々幸せでいることだ。
キミにできることは、キミが生涯幸せでいること。

お誕生日おめでとう。
大好きだよ。

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