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だって、ネイティブじゃないもん

フランス語のテキストを1冊やり終えた。
正確には1周目をやり終えたというべきで、これから2周、3周と使っていく予定である。
通読したからといって完璧に身に付いているわけではないが、文法書と併せて2冊ちゃんと通読できたことは、やはり自身に繋がる。

ふと英会話レッスンを受け始めた頃のことを思い出した。
文法はあまりできないが、多少の会話ならできた私は、自信をもってとはいかなくても比較的スムーズにできると思っていた。
ところが、始めたばかりの頃、講師に”No”と間違いを指摘される度凹んでしまい、怖くなって2~3か月はレッスンを受けられなかった。
今思えば、そんなにNoNo言わなくてもいいのにと思えるが、当時は”私はもっとできる子なはずなのに…”と思ったのである。

それから数年後、スペイン語のレッスンを受けることになった。
何故か怖くなかった。指導方法の違いもあるかもしれないが、ネイティブじゃないのだし、初心者なのだから間違って当然、と思えたのである。

語学において「間違って当然」と思えることはとても大切である。
何十年と英語教育の重要性が謳われ、これだけ英語教材が氾濫しているのに、英語を話すことを苦手に思う日本人が多いのは、「間違ったら恥ずかしい」という意識が一因ではないかと思う。
学校で習ったんだし、なんなら英検だって取ってるんだからできて当たり前…が足枷となるのだ。

その点、英語以外の言語は、自分の中に”できて当たり前”がないので楽だ。
だいたい、留学せず日本国内のみで外国語を覚えようとしているのだから、それだけで立派なことだ。それがカタコトだとしても、盛大に間違ったとしても良いじゃないか。

テキストの通読後、フランス語の体験レッスンを予約した。
これからたくさん間違いを経験するはずだ。あとになって、顔から火が出るようなことがあるかもしれない。
でも大丈夫。

だって、ネイティブじゃないもん。

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