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いつもそばに香りがいる

資生堂に「むらさき」という香水がある。

中学生の頃、担任の先生がむらさきを使っていて、あと数滴残っている状態で私にくれた。
大人の香り、とても中学生に似合う香りではなかったが、私は蓋を開けて香りを嗅ぐだけで幸せな気持ちになった。

そういえば初めて香水らしきものを買ったのは4年生頃だったか、サンリオ商品を扱っているお店に売られていたイチゴのコロンである。小さな小さな透明のボトルに赤い蓋だったと思う。イチゴの匂いというよりは単に甘いだけの、今思えば安い香料を2~3種類混ぜたような程度だっただろう。それを耳の後ろにつけてみると、少し大人になったような気がした。

次に買ったのは中学生くらいの頃、「房総風土記の丘」でシャクナゲのコロンを買った。シャクナゲの香りがどんなことかも知らず、スンスンはぁ良い匂い…と言ってるような少女だった。

ちゃんとした香水を買ったのは、18~19歳の頃、YSLのパリだったと思う。私の年齢や雰囲気より大人びた香りだったが、自分を大人の女性に引き上げてくれる香りのような気がしていた。

No.5はもちろん、トレゾアもスカルプチャーもサムライもハッピーもサムサラもジャドールもCK-oneもブルガリブルーも、もっともっと様々な香りが私と共に時を過ごしてくれた。
途中全く何もつけない時期もあったけれど、何のかんの言ってもいつも香りがそばにいる。
「ある」ではなくて「いる」。


私を幸せにする香りを作っている人よ、どうかいつも幸せであれ。


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