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「すずらんの日」に久しぶりに絵を描いた

「絵が描けるといいですね」

と、わりと頻繁に言われることは、もしかしたら以前に書いたかもしれない。
描けない・描かない人にとっては、きっと描けることによって生活がちょっと豊かになることを指すのだと思う。
たとえば、手紙やメモに添えて、わかりやすくしたり、潤いを持たせたり、そういう意味なのだろうと思う。
そして、必ずしも、その言葉の中に「あなたには才能がありますね」という意味が含まれているとは限らない。

絵を描くという行為は、私の中では小さい頃から慣れ親しんだ当たり前の行為だ。
仕事でイラストを描いてほしいと依頼されることはあるが、イラストレーターではないし、アーティストでもない。
そういう気楽さがあるからかもしれないが、絵柄に迷うことはあっても、苦労だと思ったことはひとつもない。

ただ、きっと、才能はないのだと思う。
絵を見てくださった多くの方から「才能だね」と言われるのを、とても嬉しく、有難く思う一方で、それ以上の、人にインパクトを与えるような、たとえばムンクの『叫び』や、ミレーの『オフィーリア』や、上村松園の『焔』のような、そこから情念や、においや、キーキーと耳をつんざく音が伝わってくる絵は、私には描けない。

不思議なことに、毎日noteを続けている今現在、頭の中には多くの文字表現が浮かぶものの、絵画表現はあまり浮かばなくなってしまっている。
私の脳のアーティスティックな領域は、異なる表現手法の混在が難しいのだろうか。


ということは、私には文才も画才もないのかなぁ…

そんなわけで、久しぶりに描いた絵がこれである。
下描きを入れて30~40分の、それほど力を入れておらず、たまには描こうかなという欲求に従って描いたものだ。
5月1日の「すずらんの日」にちなんで描いた。

J'espère que tu sois heureux.
キミが幸せでありますように。

Le Jour de Muguet

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