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BOTANICAL DYEのこと

ただいま、夏に発売予定の天然染め商品のサンプル進行中です!!
そのちょっと特殊で素晴らしい技術のご紹介。

BOTANICAL DYEについて

草木染めなど天然素材によって布を染める文化が始まったのはおよそ5000年前のこと。
日本でも紅花染めや藍染めなど独自の文化が生まれました。
一方で、化学染料が発明されたのがおよそ150年前。
合理や効率と引き換えに、自然環境へのダメージや素材本来の美しい色合いを蔑ろにしてきてしまいました。

そんな時代背景から花・葉・根・茎・樹・皮・果実などから染料を抽出し、従来の重金属の媒染剤を使わずにタンパク質の糊を生地に吸着させる(イオン吸着)新しい染色技術として"BOTANICAL DYE"は生まれました。

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複雑で自然な色

化学染料で染めた色は均一な大きさ、必要な色素だけで出来ていますが、自然界の色は、ひとつの色に見える色の中に実は200くらいの色素が混ざっています。
(たくさんの色が集まって赤に見えたり、青に見えたりしています。)
そして、従来の草木染めの手法とは違い、発色の綺麗さが特徴です。
BOTANICAL DYEで仕上げた色は光が乱反射するので奥行きがある色に見えます。
桜の花びらが美しく見えるのは光を乱反射させているからです。
※光の乱反射って?

地球にやさしい染色技術

生地に色素を吸着させる糊を付ける下処理の段階で染め上がりの濃さを調整します。
染色時マイナスイオンを利用して色素のみを繊維に吸着させるため、必要な分の染料で染められます。
そのため、色水として排出される染め終わった後の水が透明に近い状態になり環境負荷が少ないです。

BOTANICAL DYEとの出会い

天然染めに興味を持ったのは本当に単純で、素材は天然繊維なのに染料はケミカルなことに違和感を覚えたことでした。
その中で出会ったBOTANICAL DYEは大きな衝撃とともに、このとても素晴らしい技術とともに洋服を通していろいろな人にたくさんのメッセージを伝えたい!というきっかけにもなりました。

ちょっと長くなってしまったので、
次回、grâce graceがどんな素材を選び、どんなものを作っているのかをお伝えできたらと思います。

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