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〜heldioガイド〜【H】hel活

heldioとは?
・慶應義塾大学文学部の堀田隆一先生が「英語史をお茶の間に」をモットーにVoicyで毎朝6時に配信されているラジオ

・このガイドは、heldioを楽しむための道案内となることを願い、お茶の間の住人が作成しているものです。
・アルファベットのAから順にheldioにまつわるキーパーソンやキーワードを紹介します。
\今日からあなたもheldioリスナーに/


helって何の略?

こちらの記事群はVoicyチャンネル"heldio"のガイドであり、同じく堀田先生運営のブログ"hellog"を時たま参照することがあるが、これらに共通するhelとは何を指すのだろうか。両者の略さない名称自体は、4月2日に投稿した英語史のススメ「英語史」をインストールして日常に彩りを加えよう!にて紹介しているが、今回はこの略称"hel"に注目したい。

改めてになるが、heldiohellogの正式名称は以下のとおりである。
The History of the English Language Radio
History of the English Language Blog

つまり、helとは「英語史」を表す英単語の頭字語なのだ。\ここ重要/hel=英語史としっかり覚えておこう。英語史とお付き合いして行く中で、いろいろなところで見られるに違いない。
手始めに例えば、日本の英語史研究会や〜heldioガイド〜【E】で触れた堀田先生のゼミナール生を中心に組織された慶應英語史フォーラムの英語名称は以下のとおりである。

The Japanese Association for Studies in the History of the English Language
Keio History of the English Language Forum 

hel活仲間募集中!

heldioを聴き始め、さらにhelの意味もわかったところで、もう一歩先へ!進むためにあなたに贈りたい言葉が「hel活」である。「活」とは就活や婚活に見られるように活動を表す接尾辞だ。helと合わせると英語史活動、取り分け「英語史をお茶の間に」広げるための取組みという意味になる。堀田先生が実践されているhel活については、heldio1037回でまとめられているので、英語史へのアクセス方法を知るために聴いてみよう。

#1037. レッツ hel 活! --- 英語史をお茶の間に広げていこう

手軽に始めやすいため、heldiohellogの他、いのほた言語学チャンネル(YouTube)はどれか1つだけでなく、3 点セットで全て取り入れることをオススメする。それぞれの媒体で関連する話題が取り上げられることもあるため、復習にもなるし、付加情報を得て学びを深めることができる。

さらにさらに誰かに英語史学習を広めたくなった時は、中学生以上であればheldioを勧められるだろう。昨今は小学生も英語を学習するが、小学生にはちょっと難しいか…?
実はheldio1041回で取り上げられているとおり、小学生向けの英語史入門書が存在するのである。より正確には、小学生が英語に対する関心や興味を高め、楽しく学ぶことができるよう英語に関する疑問をQ&A形式でまとめた本だ。その中の一部が以下のような英語史に関するギモンなのである。

英語はいつ,どこから来たの?
どうして英語は世界中で使われているの?

田地野 彰(編著)2024.『小学生から知っておきたい英語?のハテナ』Jリサーチ出版.

回答者は英語史研究者の高橋佑宜先生(神戸市外国語大学)である。
英語がどのような言語なのか全くわからずに取りかかるのと、多少なりとも相手を知った上で学ぶのでは、当初の学習意欲やその後の関心の発展に大きな差が出るだろう。
この本は小学生対象のためイラストも多いが、大人も=英語に触れる全ての人が楽しむことができ、タイトルにあるとおり英語を学ぶならまさに「知っておきたい」ことばかりだと思う。

#1041. 小学生にも英語史を! --- 田地野彰(編著)『小学生から知っておきたい英語の?ハテナ』(Jリサーチ出版,2024年)

このheldioガイドもhel活の一環であると言うとおこがましいが、これまで英語史に触れたことのない方々の目に留まっていただければという思いで執筆している。hel活仲間に加わってくださる方が1名でもいるのであれば幸いである。英語史の輪を少しずつ広げて行きたい。

helフェス

最後にhelつながりでもう1つご紹介したいのが、
2023年と2024年3月に開催されたhelフェス英語史フェスティバルである。
helフェスとは、慶應義塾大学を中心に複数大学の英語史を専攻する学生とその先生方が一堂に会し、学生による研究発表、先生の講演等を行う合同イベントだ。
2024年は専修大学や法政大学の学生も参加したという。
そして実はこのhelフェスには一部、一般に向けて公開されたプログラムがあるのだ。
大変盛り上がる話題なので、また別の記事で紹介したい。
helフェスはいわば大学間の合同1日ゼミ合宿と捉えられるが、先生方のネットワークがあるからこそ成立するものであり、またそれを実現されたことに対し尊敬するばかりである。さらにその一部を公開してくださるとは、感謝の念に耐えない。堀田先生のhel活をとおして英語史という分野を知った、興味を持ったという人が間違いなく今後各地に現れるだろう。


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