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心のしなやかさ

今回は不安から立ち上がる心のしなやかさと柔軟性の養い方ついてお話します。

怒りや悲しみの強い感情の中で何か決断を下したり、行動を起こそうとすると、頭の中のにある自身の認識の方が実際の状況よりも遥かにスケールが大きくなってしまう…ということがよくあります。

この結果、思考は現実化し、実際よりも悲惨な結果を招いてしまう事があります。

こんな時には、『あなたの状況から離れている人や、客観的な見方をすることができる人に打ち明けてみましょう。』

シンプルすぎる解決策に見えるかもしれませんが、決めつけや思い込み、批判を挟まずに話を聞いてくれる人に打ち明けることは、

苛立ちを沈め、不安を抑えるのに最も有効な手段です。

彼らはあなたが見えていなかった部分に光を与えてくてます。

一歩下がった新たな視点で物事を見るきっかけをくれるかもしれません。

また、あなた自身も不安な気持ちを言葉にする事で自分の感じていることや思っていることをもっと理解できて心の見通しがよくなるはずです。

もしあなたが抱えている不安が、実は現実に起こる可能性が極めて低い、非合理的なものであれば、

『なんだ〜、何も怖がることじゃないや』と気づくことができます。

そして、もしあなたの不安の種が、恐るに値するものであれば、一人で抱え込まずに誰かと共有しながら解決策を探し出すこともできるでしょう。

このように心配事がまとわり着き始めたら、誰かに話す事によって不安の脅威を遥かにに軽くすることができるのです。

あなたが友達から悩み事を相談されたときのことを思い出してみてください。

彼らの話を聞いているとき、『どうしてこんなことで悩んでしまうんだろう?』と思ってしまうくらい、あなたにとっては問題がとてもシンプルに感じられ、答えが明白に分かる、といった経験はありませんか?

友人が見逃しているようなポイントを指摘できたり解決するためのヒントを見つけられたかもしれません。友人が実際よりも世界をネガティヴに捉えているように感じられたのではないでしょうか?

こうの様な場合、『認知の歪み』と言われる、非合理的で悲観的な思考パターンに陥っているといえます。

ここまでの話をまとめると、悲観的思考パターンから脱却するためには

『 自分の状況を”正しく客観的に捉える” 』必要があるのです。

なんだか不安を感じているなと気づいた時、

もしかしたら自分の手に負えない様に写るかもしれません。そんな時には一歩下がって他人の視点から見てみましょう。

また、一番おすすめなのは、

『あなた自身があなたの一番の理解者になってあげてください』

あなたのそばにはいつもあなたが一緒にいます。

毎日、心臓を動かしてくれています。呼吸をしてくれています。足を動かしてあなたの行きたいところへ連れて行ってくれます。一生懸命にあなたの体を健やかに生かすために働いてくれています。

不安な感情は、そんなとても大切な体を守るための防衛本能です。

緊張して汗を掻くのも、痛くて悲しくて涙が流れるのも、

大切なあなたを守ろうとするメッセージです。

『いつも一生懸命、私を支えてくれてありがとう。よく頑張ってるね。』

心でそう思う自分を抱きしめてあげるだけで落ち着きが戻ります。

不安に飲み込まれそうだと感じた時は、一生懸命その問題について考えたり、逆に考えてはいけないと思わないでください。考えるのを止めようとすることは、今まさに止めようとしている考えにいつもよりも多く注意を払う事になってしまいます。これでは逆効果です。考えたくないことを常に注意して追いかけているので、頭の中では逆に重要なこことして強調されてしまいます。こんな時には不安から気を外らせようと頑張らないで、ただ、一歩下がり、世界の見方を変えてみましょう。

気持ちのピントを切り替えていきましょう。

きちんと今、この瞬間にフォーカスすることで

終わりのない不安や必要のない心配事を防ぐことができます。

認知の歪みは誰しも陥ります。

それでも不安への気付きと、不安と向き合おうとする強い意志がある限り、不安な気持ちを減らし、恐る気持ちをコントロールできる様になります。

すぐにはできないかもしれませんが、この考え方を頭の片隅においていてください。

一緒に不安に飲み込まれることのない、しなやかで強い心を育てていきましょう。

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