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【J1 4節 柏-名古屋】'23モデルへの回帰

基本情報

今シーズン初勝利!!うれしくないと言ったら嘘になる。おまけに’24シーズン初得点、初クリーンシート、’23/10/21以来の勝利、’23/7/8以来の複数得点、セットプレー2発だけどね!ここまで言うと嫌味になる。いや長かった。(嬉しい)

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あの頃フォーメーション

あの頃とはマテウスがいたころを指している。3142から3421へとダブルボランチに戻したことが話題になっているが、この試合にガラチェンしたわけではなく、開幕から4試合かけて(もしかしたらプレシーズンの岐阜戦も含め)、キャンプ中に試してきた戦い方から最適解を探し続け、けが人でメンバーが揃わない中模索を続け、昨シーズンの基本パターンの戦い方にこの試合の後半(アイキャッチ画像参照)に、ゆっくり戻ったに過ぎないのだと思う。

しかし、そのタイミングは柏相手だったから、完全に戻したともいえる。前節の新潟戦のように前から捕まえたい・保持時間も長くしたい場合は、3142の方がよい場合もある。

柏戦で言えば、442のミドルプレスが強力なため中盤を飛ばしたい、ジエゴ-サヴィオの左サイドが強力なので、その裏へのロングボールを基本線としたい・・・ということで、中盤を薄くして前3枚という判断をしたのだろう。

次節は、代表中断明けのFマリ戦。キューウェル監督になってからの変化を追っていないが、名古屋が昨年よろしくハイプレスをかける可能性は高い。準備期間もある。同数で嵌めにいくことは3142、3421どちらでもできるが、完全に形を合わせようとすると、3412にしてSBにWB、WGにCBを当て、ゼロトップ化にダブルボランチで対応という選択肢もある。

名古屋のやろうとしている事は、相手に合わせて戦う前提で、守備の嵌め方と保持時間のバリエーションを高めるために、3142と3421を併用するという解釈が、シーズン通して見たときに正しそうな気がしている。

'23モデルのご利益

マテウスをぶっこ抜かれたことで不可能と考えていた’23モデルへの回帰が、山岸がいれば回帰も有り。そう思わせる出色の出来だった。

柏戦後半は、’23モデル標準の永井、和泉、米本、稲垣、内田とハセケン基準の強度を出せるスカッドを揃えることで、ミドルゾーンでの奪取を増やすことができた。(もちろん柏の影響もある)

前を3枚にしたこと、セカンドボールを拾う練度が高かったこと、狙いどころをジエゴの裏に絞ったこと、山岸がどんなボールでも収まるスーパーな働きをしたこと、などにより、マテウスロスにより欠けていた陣地挽回手段を得ることができた。

そのおかげで、森島は今シーズン初めて高い位置でボールを持って、ゲームを落ち着かせる役目をしていたと思う。

15分過ぎ、60分過ぎと、いい時間にゴールして、ずっと名古屋の得意なゲーム展開だったこともあり、終始危なげないゲーム運びだった。(バーに当たったシュートは普通は入らないシュートがギリギリバーに当たったというものなので、気にしないものとする。)これぞ'23モデル。

ハチャンレによって降格は無くなった

中谷・藤井・丸山と要のCBが3人も抜けたことで、最悪降格も覚悟しなければ…と思っていたが、ハチャンレがいれば降格は無いと思えるゲームとなった。

1ゴール1アシスト、目線を切らないシュートブロック、相手がコンタクトを嫌がるほどの当りの強さ、高さ、カバーリング、ロングボールの精度、闘将。イエローは必要経費。有休消化時は育成に充てよう!

柏について(読み飛ばし可)

天皇杯から続くモデルチェンジなのか、コンパクトで規律のある442は正直強かった。マテウスとジエゴの左サイドは明らかにストロングで、名古屋はその裏を使うことで、押し返そうとしたが難しかった。好調チームに勝利した意味は大きい。

柏は、スタメン固定、サブとのレベル差、夏場にこの強度が維持できるのか、細谷関根のオリンピックからの海外挑戦など、持続可能性がカギになりそうですね(大きなお世話)。細谷より関根が先に見つかりそうな、冨安2世感。(名古屋以外みんな海外に推薦の会)

小屋松は、裏抜けして、降りてはたいて、守備もできて現代的なセカンドトップになりましたね。山田康太の移籍を感じませんでした。なんか、名古屋戦では常にハツラツとプレーしている気がするんですが、何かそういうのもうやめてもらえませんか・・・。

さいごに

24/3/17時点で町田1位、鹿島4位、新潟7位、柏8位と対戦し、盤石の巡り会わせの悪さを発揮している名古屋(日程君ちょっと)。

’23モデルでいい時の感触を取り戻しつつ、単なる回帰で終わらない新しいチャレンジも取り入れつつ、良い流れを作っていきたい。代表中断をはさんだ、次節Fマリ戦(9位)はワンアンカー拗らせ対決に注目です。



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