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【J1 7節 福岡-名古屋】きっと元には戻っていない

基本情報

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(ゴール期待値0.14は、そっと心の中にしまっておいていただいて、)締まったいいゲームだったので、簡単にレビューします。

ゲームプラン通りだったが・・・

名古屋は、WBに内田中山と3トップに永井森島和泉を並べ、球際では負けないぞ!という意思表示で、似た者同士である福岡に対して、相手の土俵で戦うスタメンを並べてきた。

一方、リザーブには、山中パトリックトージローケンマスイと一芸枠を並べ、交代でギアを上げて勝負に出るプランだったと思う。(みなさまもそう思ったでしょう)

しかし、「普通70分以降はオープンな展開になるもんじゃないんですか?」期待していた自分の甘さをかみしめつつ、終始クローズなしまった展開で、スコアレスドローとなった。長谷部監督恐るべし。

名古屋のスカッドは一言で球際と言ってしまえばそうなのだけども、こんな意図だったのでしょう。

「山岸ユンカー居ないよー、パトリックも活かせてないよー、ザヘディ怖いよー」、「そうだ、前線からしっかりロングボールを規制するために、森島CFで使おう」、「すると、ゼロトップ気味にライン間に降りるでしょ」、「その動きの裏で、永井和泉中山らがダイアゴナルランで裏を取るでしょ」、「高さ強さのある福岡DF陣に仕事をさせないでしょーー!」、「ゴール入るでしょーーー!」と。

そういう意味では、ザヘディにもウェリントンにも仕事をさせなかったし、ボール回収位置もそれなりの高さだったし、意外に名古屋FW陣が空中戦で先に触るという展開でもあったので、ゲームプラン通りであった。

ボール保持するのはどっち?

守備からゲームに入るのが得意な両チームの対戦において、どちらが保持するのか?それは、どちらかというと名古屋だった。CF不在のなか、ロングボールを織り交ぜながら、いつもよりショートパスを使ったビルドアップにトライしていた。実際、パス本数はいつもCBが上位を占めるが、米本椎橋も上位にランクインしていた。

3CBは、福岡のプレスに対して、自信をもってボールを持っていたし、3トップがレーンを横切るランニングをすることで、受け手にもなっていた。もちろん、途中でレイオフがちょっと雑だったり、合わなくてタッチを割ったりって場合もあったけど。むしろ、やばい位置でカウンターを食らうような場面は少なく、普通だったことに驚きを隠せない(失礼)

実際、ゴールに迫るところまで行けたのは、前半の終盤と後半の序盤だけだったと思うが、オプションとしてボール保持もこれぐらいできるということは今後に向け好材料だ。

交代策の効果

結局、後半最初のころの良い時間帯の勢いは、福岡のセットプレーが続いたことと、交代(特に北島)によって打ち消されてしまった。

両チームの交代の意図としては、守備の強度を落とさないことを基準に、お互い北島と倍井を入れて、左サイドに起点を作りに行くことだったが、福岡の方が効果的だった。

「なんでだろう?練度?なんか、ウェリントンがあんなにプレスバックするとか、キャラ的に想像してないんですけど!!」そういうところでも長谷部監督の偉大さを感じずにはいられない・・・(そして、数年後名古屋にいる気がしてならない・・・)

名古屋は、中盤のボール奪取を稲垣で、倍井と山中のいる左サイドで作って、トージロー君のいる右はアイソレーションで、クロスをパトリックに合わせる・・・って役割分担は明確なんだけど、どうもそれが線につながってこない。

倍井とWBの2枚替えは、交代の効果が継続的に出ている。一方、パトリックの場合は、なんか宝の持ち腐れ感がある。いっそのことコーナーフラッグ付近でボール保持してセットプレーをもらうことに専念して、その後のロングスローのターゲットにするなど、嵌め技的な活かし方に期待したい。

おわりに

最近思うこと。見送られちゃったベンチ人数の増員が名古屋最大の補強。誰が出ても成り立っちゃってるって素晴らしいことだよね。

故障もあり、堅守だけど点が取れない元の状態に戻っちゃったんじゃないか?みたいな不安も出てくる福岡戦だった。けど、誰が出ても成り立ってることも、交代でギアを上げることも、ボール保持の時間を作ることも、少しづつ良くなっている。きっと元には戻っていない。



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