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【J1第23-24節 名古屋‐柏,神戸】均等こそ至高

リーグ8試合ぶりの勝利

リーグ戦8試合ぶりに勝利した柏戦、それに続き終了間際の同点ゴールで引き分けに持ちこみ、上位相手にも十分な力を見せた神戸戦を振り返ります。

え?試合後1週間も経ってそんな需要無いって?そんなこと言わずお付き合いください。

このところの観戦では、安い先制点を取られると観戦の集中力を自動的に下げるモードに入るようになっていました。この訓練が実り、柏戦の失点後もプライムデーに買いたい物を物色しながらの観戦に移行…だから、最近の試合を真面目に見てないんですよね(汗)。よって、チームの変化点かどうかは不安なところはありますが、私の感じた2試合を通してチームの変化についてレビューします。

2試合の基本情報

もう忘れていると思いますので、こちらでスタメンやスタッツを軽くおさらいしてください。左にスワイプすると、ゴール期待値やパスネットワーク図が見れます。

相馬が1試合だけ海外から帰ってきて、きっちり仕事をして、国内移籍するという伝説の試合を目撃した感じです。相馬の”もってる力”は悪魔との契約で、“いらん事しちゃう力”と引き換えに得た力とサポは心得ておくと理解しやすいかと。五輪の藤尾(同じく町田)にも同じ雰囲気を感じるw私は相馬のかわいい笑顔の移籍記事サムネを見るたびにサイコパスにしか見えません。(こちらも同じ感想の方いるかも?)

あとは、河面が負傷から帰ってきて(でかい)、山岸をシャドーに据えて、右CBの序列が野上より内田が上になった・・・というのが、スカッドを見た感想です。

神戸戦のスカッドも、基本的には柏戦を踏襲してました。変更点としては、パトリッキと初瀬へのリスペクトとして右WBに野上、制空権を意識してCFにパトリックを起用しました。

2試合に共通する特徴

2試合に共通する特徴として、前からのプレスの強度があり、ダイレクトフットボール感の強い攻守の、柏と神戸に対し、ひたすら中盤を省略することも見据えた戦略でした。(事後なので、なんとでも言えますが)空中肉弾戦の応酬が、基本としてあり、そこで勝つことがまずは必要な試合でした。

左右均等こそ至高

そして、この2試合に感じたのは、左右の均等性。

これまで、ビルドアップ時とミドルゾーン守備時に右回りの4バック化(右CBをサイドにずらし、右WBを前に出す)を可変と称し行っていました。しかし、この2試合ではこの可変は見られなかったと思います。

その代わり、特に柏戦で失点後のビルドアップなどでは、CB3枚と椎橋でダイヤモンドを作り、相手2トップの脇で開きすぎないようにしていました。そのことで、WBへのパスが角度のある通しやすいパスになり、シャドーへの楔も入りやすくなります。

やはり河面がケガから復帰したことが大きいのですが、内田・椎橋・三國含め、穴がなくボールをつなげるために、この形が成り立ったと言えます。(逆に言うと、均等にできないから右回りにしていたとも言える。)

ビルドアップの出口としても、左右均等を意識していました。柏戦では、いうまでもなくWBに相馬が居たために、中山との両翼が左右均等に使えました。WB山中・和泉の負傷からの復帰も左を使えるようになった要因です、もちろん。また、シャドーも、森島と山岸の組み合わせにすることで、ライン間でボールを受ける動きも左右均等になりました。山岸は密集でもボールを上手に逃がしますよね。

あともう一つ、逆に左右均等にせざるを得ない理由として、中山がトップフォームから落ちてきていることもあると思います。左WBや、右シャドーで使われたりとポリバレントになってきていますが、一時期の戦術兵器感はなくなってきてるかなと・・・

同様に守備時の442化の時も、相手SBへのプレスをボールサイドのWBが上がって、逆サイが下がるというように、左右均等に対応するようになっていました。前から捕まえに行くときに、悠長に非対称の可変なんてやってられないですよね。この2試合は比較的前から行く意識もあったので、必然的に左右対称になったのかもしれません。

負けが続く中、けが人の復帰と相まって、左右均等にする方が相手も的を絞りにくいよねという基本に立ち返った、柏戦・神戸戦の2試合と私は見ましたが、みなさんはどうでしょうか?

おわりに

3421の攻撃は、基本的に442殺しともいえる、ミスマッチを使えるフォーメーションですが、今までそのご利益を享受していなかった感じがありました。しかし、特に柏戦は、本来3421の持つ442ブロック守備に対する位置的優位性を自然に使えていたと思います。

実効性はともかく可変しよう!から、必要なときに可変しよう!右回りも左回りもしよう!への変化だと思って、今後も期待して見ていこうと思います。

おまけ: 関根はイエロー4枚目をもらって五輪に旅立つしたたかさを見せました。末恐ろしい人間力…五輪後は海外かなー

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