レンズの焦点距離考
私、カメラやレンズについて語るのはあまり好きではない(語るほど詳しくない)のですが、自分は一体、どのくらいの焦点距離(画角)が好きなんだろう?と疑問に思ったので、私がよく使う単焦点レンズの焦点距離について整理をしてみました。
28mm
ご存知GRの画角です。また、スマホカメラの画角でもあります。
28mmは自然な視覚のまま広く捉える画角で撮ることができる焦点距離です。
メインとなる被写体と周辺の関係をとらえたり、導線を作りやすいと感じています。
メインの被写体と周辺の関係を自然な感じで伝えやすい
(RICOH GRⅡ)
奥行きや動線を表現しやすい
(RICOH GRⅡ)
反面、自然の視覚のまま広くとらえるということは、入れたくないものまで入ってしまいます。
また、ボケを活かした表現には不向きですし、超広角のようなパースを強調してドヤッという写真も撮ることはできません(そういう極端なのは飽きやすいのですが)。
街なかスナップでは使いやすく、ハマると構図的に美しい写真が撮れますが、漫然と撮ると何を撮ったか全くわからない写真になってしまうという、撮り手の力量が問われる焦点距離だと思います。
40mm
40mmは人間の視覚に近い画角で撮ることができるレンズです。
主題と副題をバランス良く入れられる画角だと思います。
カメラを始めたばかりの時は、40mmの単焦点1本だけで撮ってましたが、広角っぽく撮ったり、中望遠っぽく撮ったりできる、なかなか使いやすい焦点距離です。
主題(子供)と副題(空に舞う風船)をバランス良く入れられた
(PEN Lite + LUMIX G 20mm F1.7)
反面、人間の視覚に近いということは、「見たまま」な写真になりがちなので注意が必要です。
90mm
90mmはワンシーンを切り取ったり、閉じ込めたりしやすいですね。
標準レンズよりも写る範囲が狭くなるので、余計なものをカットしやすく、非現実的な写真を撮りやすいです。
構図を決めて切り取る
(OM-D E-M1 + M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8)
街なかで狙った構図で切り取ることができるので、割と好きな画角ですが、
反面、狭い画角では、人やモノの動きを表現しにくくなります。
120mm
120mmは望遠レンズの圧縮効果が現れ始めるレンズです。
90mmは「閉じ込める」でしたが、120mmは「詰め込む」という感じでしょうか。
手前から奥まで圧縮して収められるので迫力がでる
(OM-D E-M1 + 60mm F2.8 DN)
まとめ
個人的には、上記の28mm、40mm、90mm、120mm、全部好きです(笑)
当たり前のことですが、撮りたいものによって道具は変わりますので、ただ漫然と撮るのではなく、作品の狙いから最適なレンズを選択するというのが大事ですね。
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