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あなたの組織の主要な資産を教えてください

 組織の主要な特徴を確認しています。
 あなたの組織の事業活動にとって重要な資産を教えてください。

 資産は、会計用語の「資産」ではなく、もっと一般的な施設や設備、技術や知的財産(IP)のことで、具体的に名前があげられるものです。

 施設、設備は物理的に目に見えるので、すぐに答えられるでしょう。
 施設は、工場や店舗、事務所、研究所など、教育機関であれば学校、医療機関であれば病院など具体的に挙げることができます。
 それらがどのような規模、数でどのように分散しているかは、その組織の特徴になります。
 設備も、機械やその業種に特有の道具などです。サービス業であっても、例えば、ヘアーサロンの美容椅子の機能や数は、そのサロンの能力や規模など特徴を示しています。

 そうした目に見える資産に対して、目に見えない資産、知識資産は、組織の持つ情報(例えば顧客情報)なども含む広い概念ですが、まずは、業界や組織固有の技術およびノウハウ、ソフトウェアや、特許、固有の手順書などの知的財産を挙げてみましょう。
 技術は例えば、業務に必要な資格とその資格を持つ要員の人数などで示すことで、その組織の能力や規模など特徴が理解できます。

 このように、組織の持つ資産から、組織の規模や特徴を理解します。

 すぐに答えられない、現時点では答えがない場合もあると思います。それはそれで置いておきましょう。

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 知識資産については、ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークの主要用語集でその定義を確認しておきます。

知識資産(KNOWLEDGE ASSETS)
 組織に蓄積された知的資源、すなわち、情報や、アイデア、学習、理解、記憶、洞察、認識および技術スキル(技能や技巧)、能力などの形で組織とその働き手が保有する知識。
 これらの知識資産は、組織の働き手、ソフトウェア、特許、データベース、ドキュメント、手引き書、方針や手順書、および技術的図面などの形で存在しています。知識資産は、顧客や、サプライヤー、パートナーの中にも存在します。
 知識資産は、組織が使用し、投資し、成長するために利用できるノウハウです。組織の知識資産を構築し管理することは、利害関係者にとって価値を生み出し、競争上の優位性を持続するための主要な構成要素です。
Baldrige Excellence Framework 2019-2020, BPEP より引用。翻訳筆者)

 なお、知的財産は、原語は”Intellectual Property”です。





 


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