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ボルドリッジが組織のレジリエンスとサステナビリティ向上に効く

 ボルドリッジ(ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワーク)は、米国発の「証明された」経営フレームワークです。ボルドリッジはまた、米国マルコム・ボルドリッジ国家品質賞(MB賞)の「審査基準」であり、それをもとに自己診断・審査を行い、組織の改善点を見つけ、改善します。

 ボルドリッジが大切にする核となる価値観と概念に2021-2022年版から「レジリエンス(回復力)」が入ってきました。

 最近公開されたボルドリッジについてのホワイトペーパー「ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークを使用して組織の回復力と持続可能性を改善する」では、インタビューベースの調査で、パフォーマンスの高い組織の経営幹部が伝えたフレームワークの主な利点をまとめています。

米ウォルデン大学の研究チームの成果物で、47ページの資料(PDF)にまとめられています。
”Using the Baldrige Excellence Framework Improves Organizational Resilience and Sustainability”(PDF)

 インタビューの参加者はすべて、マルコム・ボルドリッジ国家品質賞か、あるいは、ボルドリッジ・フレームワークに基づいた州および地域の品質賞の(その両方か、どちらかの)受賞組織のリーダーです。

 ホワイトペーパーでは、ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークをを使用して、リーダーシップおよび組織のパフォーマンス・マネジメントを継続的に改善することの価値に関して新鮮な証言を提供しています。
 インタビューを受けたリーダーからのコメントは、ボルドリッジ・フレームワークを活用する組織の回復力と持続可能性(長期的な成功)へのプラスの影響を強調しています。

 インタビューのコメントから例を挙げれば:

「2016年にコミュニティでボルドリッジの使用を開始し、戦略計画立案プロセスにプラスの変化が見られます。そこでは、新しい視点の下で戦略計画プロセスを実行し、コミュニティのニーズに対応できるように情報を入手します。特別の優先度をワークグループに与えて、そのワークグループで戦略を展開することは、素晴らしい成果、素晴らしいパートナーシップ、そして素晴らしい関係につながりました。戦略計画立案は目的に沿ったものになってきました。このフレームワークは、戦略計画立案の範囲内で、回復力と持続可能性に関する変化をもたらしました。」

・・・というのは、ボルドリッジのブログにあった、このホワイトペーパーの紹介記事の引用です。

 47ページの論文をすべて理解するのは難しいけれど、このブログに続きがあるとのことなので、それを期待します。

 ボルドリッジに学ぶ。ちょっと今日は難しかったです。

★★

 ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークの要約版、「ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダー【日本語版】」が、米国NISTのウェブサイトからダウンロードできます。ページ下方の Non-English Versions / Japanese を参照ください。英語版とページ、形式を合わせてあり、対訳版としてもご欄いただけます。

 ボルドリッジ活用に興味ある方は、お知らせください。サポートいたします。



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