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組織文化と価値観の関係

ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークの組織プロフィールでは、組織の特性の質問で、あなたの組織のミッション、ビジョン、価値観、文化を確認しました。

組織文化と価値観は似ています。ボルドリッジでは、価値観について用語集で次のように定義しています。

価値観(VALUSE)
組織とその働き手がどのように業務運用することが期待されているかを表現している指導原理と行動
Baldrige Key Terms /NIST より)

組織の文化(CULTURE)については、主要用語集に定義はありませんが、一般には、組織内で(独自に)実践されている共通の信念や価値観、規範と定義できます。
似てはいますが、価値観とは組織に深く根付いているもの、いわば基盤であり、文化は人々によってそうした基盤の上に形成されてきたものとして区別できるかもしれません。

ボリドリッジ・パフォーマンスエクセレンス・プログラム(BPEP)の元ディレクター、ハリー・ハーツ氏は、彼のブログで、面白い比較をしています。

式で表すと C-V=D

C – V >0 の場合、つまり、文化が組織の基本的な価値観に基づいて構築され、それを超える場合、「D」は従業員、顧客、およびその他の利害関係者にとって「喜び(Delight)」になります。

C-V = 0 の場合、つまり、文化が組織の基本的な価値観に正確に従う場合、「D」は「配送(Deliver)」になります。組織は、ブランドの約束を顧客に届ける(配送)準備ができています。 

C – V< 0 の場合、つまり、文化が組織の基本的な価値観にどのように対応しているかが明確でない場合、「D」は従業員、顧客、その他の利害関係者にとって「失望(Disappointment )」または「災害(Disaster)」のいずれかになります。

右辺は同じ「D」ですが、それぞれに意味が異なります。

価値観は「期待」を表したものでしたから、組織文化がそれ(「期待」)を超えているか、同じか、届いていないかで、喜びになったり、失望になったりすると考えれば、この式が理解できます。

ハーツ氏のブログ:
C – V = D (Culture Minus Values Equals Destiny), 12/15/2020, Harry Hertz

★★

 ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークの要約版、ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダーは日本語で読めます。主要用語集もついています。
 「ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダー【日本語版】」は、米国NISTのウェブサイトからダウンロードできます。下方の Non-English Versions / Japanese を参照ください。英語版とページ、形式を合わせてあり、対訳版としてもご欄いただけます。



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