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主要用語集に新たに追加された用語

 ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワーク(以下、ボルドリッジ)は、米国発の「証明された」経営フレームワークです。ボルドリッジはまた、米国マルコム・ボルドリッジ国家品質賞(MB賞)の「審査基準」であり、それをもとに自己診断(セルフアセスメント)・審査を行い、組織の改善点を見つけ、改善します。

 ボルドリッジは2年ごとに改訂されており、1月に2023-2024年版が発刊されました。

 ボルドリッジで使われる重要な用語は「主要な用語集」に定義されています。
 2023-2024年版では、この用語集には、「俊敏性(agility)」、「文化(culture)」、「システム(system)」が追加されました。

 これらの用語はこれまでもボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークに登場していましたが、2023-2024版で初めて用語集に定義が載りました。

 これまでも、いくつかの用語は意図的に用語集に含まれないことがありました。その理由は2つ。
(1)用語集の定義は、一般的な理解とは異なる意味で審査基準で使用されている可能性のある単語を対象としています。
(2)政治的に慎重に扱うべき用語の定義は、(用語集ではなく)注記に明記され、その文脈と用法が明確になるようにしています。

 単語が一般には様々な意味で使用されているような場合には、ボルドリッジではどの意味で使用するかを明確にするために、用語集に含めることもあります。

  2023-2024年版に含まれるそれぞれの用語の定義は次の通りです。

俊敏性(Agility)
急激な変化やオペレーションの柔軟性に対応する能力。

文化(Culture)
働き手の特徴となっており、組織内で実際に行動にも現れている、共有された信念、規範、および、価値観。

システム(System)
アプローチを統合し、ポリシーと目標を設定し、それらの目標を達成するためのプロセスを管理するために使用される、組織の相互に関連するリーダーシップと管理の要素の組。

注記:
 「アプローチ(Approach)」は用語集に定義されているので、ここではそのままカタカナ語で使用しています。
アプローチ(Approach)
組織がプロセスを実行するために使用する手法。

 ピンとこない定義もありますが、実際に使われている箇所でその文脈から理解を深めることにしましょう。

★★

 ボルドリッジ(ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワーク)は、米国発の「証明された」経営フレームワークです。
 ボリドリッジ・エクセレンス・フレームワークの要約版、「ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダー【日本語版】」は、米国NISTのウェブサイトからダウンロードできます。ページ下方の Non-English Versions / Japanese を参照ください。


 現在あるのは、2021-2022年版です。2023-2024年版に対応したビルダーは、2月に発刊される予定です。


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