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働き手をサポートする

 ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークは、組織のパフォーマンスを向上するための最も重要な質問集です。質問に答えることで自ら気づき、改善を繰り返していくことで、現在と未来の成功を確実なものにしていきます。
 5.1 働き手の環境では、働き手の熟練度と充足度のニーズ、組織の業務を遂行するためにこれらのニーズをどのように応え、支援的な職場環境をどのように確実に実現しているかについて尋ねます。

 働き手の職場環境を含めた支援について尋ねます。

(5)職場の健康、安心、および、働きやすさをどのように確保していますか。
(6)サービス、福利厚生、および施策を通じて働き手をどのようにサポートしていますか。
(Baldrige Excellence Builder 2011-2012より。翻訳筆者)

 職場環境は、職場の健康、安心(security)、そして、働きやすさ(accessibility)を確保することが重要です。
 職場の働きやすさ(アクセシビリティ)は、障害を持つ人々がその能力を発揮するのを妨げる可能性のある障壁を取り除くことにより、生産性を最大化します。
 アクセシビリティは障害を持つ人に関して使用されることが多くありましたが、現在は多様性の観点から、それぞれが異なる背景を持つすべての働き手に関しても使用されるようになりました。
 完全に包括的な職場は、物理的にも、技術的にも、そして態度的にも働きやすい(アクセシブル)といえます。

 働き手のサポートは、働き手が利用できるを各種サービス、福利厚生、そのほか働き手を支援する各種施策(policies)によります。
 こうした働き手のサポートの仕組みは、多様な働き手、様々な働き手グループや働き手の区分のニーズの違いによって、それぞれに合わせた仕組みであることも求められます。

 ほとんどの組織は、規模に関係なく、働き手を支援するために多くの機会を持っています。サービス、施設、活動、およびその他の機会の例としては、
・柔軟な勤務時間や勤務場所、
・選択できる福利厚生、
・子供と高齢者のケア、
・家族として責任ある行事や地域社会への奉仕のための特別休暇、
・個人的なカウンセリングやキャリアカウンセリング、
・将来のキャリア開発、
・就業を継続できるサービス、
・レクリエーションや文化活動、
・職場での健康管理
・公式および非公式の表彰、
・直接業務に関係のない教育、
・転職支援サービス、
・現在受給しているサービスの退職後の継続も含む退職者給付
などがあります。

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 ボリドリッジ・エクセレンス・フレームワークの要約版、「ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダー【日本語版】」は、米国NISTのウェブサイトからダウンロードできます。ページ下方の Non-English Versions / Japanese を参照ください。


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