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ボルドリッジが新たに注目したのは「レジリエンス」

このnoteで紹介しているボルドリッジ、「ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワーク」は、質問集です。質問に答えて、その回答を評価することで、強みと改善の機会を特定します。強みを活かして改善に取り組むことで、組織は競争力を高めることができます。

「ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワーク」は2年ごとにその中身が見直されています。これまで紹介してきたのは2019-2020年版でしたが、12月21日(米国時間)に次の2021-2022年版が公開されました。

いつもは11月中に公開されるのですが、今回は少し遅れました。恐らくコロナの影響で、見直しに時間がかかったものと推察されます。そして、恐らくコロナがあったからこそ、経営における重要な考慮事項として新たに「レジリエンス(回復力)」が入ってきました。

実際、レジリエンス(Resilience, 回復力)という言葉がボルドリッジの主要用語集(Baldrige Key Terms / NIST)で定義され、に追加され、ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークの基盤となる「核となる価値観と概念」の一つに「レジリエンス」が入ってきました。

俊敏性と回復力(Agility and Resilience)
俊敏性は、迅速な変化と運用の柔軟性に対する許容力を必要とします。組織の回復力とは、災害、緊急事態、その他の混乱を予測し、それに備え、そこから回復し、混乱が発生した場合に、働き手と顧客のエンゲージメント、サプライ・ネットワークと財務のパフォーマンス、組織の生産性、地域社会の幸福を保護し、強化する能力です。‎
出典:Baldrige Core Values and Concepts、翻訳:筆者

2021–2022版ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークが特に着目したのは
・組織の回復力
のほかに
・イノベーション
・多様性、公平性、および、包括性(diversity, equity, and inclusion)
・デジタル化と第4次産業革命‎
です。

使い慣れない言葉も出てきました。意味するところを確認しながら、中身を見ていきたいと思います。




 




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