『FREE,FLAT,FUN』な社会を実現するために一人ひとりができること

バナー_11_26羊一さん


こんにちは!グロービス・ワーキングペアレンツ・クラブ(GPC)幹事の佐々木理絵子(2020期仙台校)です。本日は、2021/11/26(金)にオンラインで開催した、伊藤羊一さんイベント『FREE,FLAT,FUN』な社会を実現するために一人ひとりができること のレポートをお届けします。

【社会の変化と私たちが取るべき行動の変化】

まずは、武蔵野大学に開設されたアントレプレナーシップ学部のお話から開始いただきました!当学部は、志と倫理観を持って社会に価値を創造していくというマインドを育む学部で、何と、羊一さんは寮に住まわれながら、学生に対峙されているとのこと!「本物しかコイツらには響かない!」と、寮監としての羊一さんに言わしめた学生たち。夏を経て、大きく力強い成長を遂げたようです。(詳しいエピソードは後述)

 “タテの社会”から“ヨコの社会”へ

言い換えると「WhatからWhyへ」「モノからイミの世界へ」この40~50年の間にじわじわ少しずつ変化している。「タテ」はヒエラルキー、ヨコはFREE,FLAT,FUNすなわち、GPCで目指しているような社会。あらゆることがこれで説明ができる、と羊一さん。全部ここにつながっているという感覚を持っているそうです。今回、大きな流れとして3点、①経済の変化 ②組織・コミュニケーションの変化 ③文化の変化を説明いただきました。 

①経済の変化

図1

モノを大量に作って、機能を高めるために改善していく世の中から、イミ・コトが大切で創造と変革、まさにグロービスで掲げていることが重要になってくるような社会への変化。

②組織・コミュニケーションの変化

図2

上からの指示で動き、その反応も画一的だった組織からティール組織のような、どんな立場にいてもフラットな議論ができて一人ひとりがフォーカスされる形へ、まさにダイバシティ&インクルージョンのような社会へメインストリームが少しずつ移行している。どちらが良い・悪いではなく、大きな流れがじわじわと動いているという感覚。

➂文化の変化

図3

文化においてもこの流れがあり、儒教的な道徳心や家を大切にする思想・文化から、思想・考え方としてのリベラル(リベラル政党とは少しニュアンス違う)、みんな違ってみんないいという考えへの移行。

今社会で起きている問題は、たいていこのタテ・ヨコの対立やシフトプロセスで説明がつくとのこと。『FREE,FLAT,FUN』は、ヨコの住人でありたいと思って執筆されたそうです。経済成長からサスティナブルな社会へ、よりリアルになってきているなかで、一人ひとりの想いがすます大事になってくる、私たち一人ひとりが自分の人生をリードする「Lead the Self(自らを導く)」がますます重要になってきている、と力強くお話いただきました!

図5

自ら導くって、実は本当に大変な事。自律していないと難しいから、もがいてもやりたいことで生きていくことが求められている、と羊一さん。グロービス生がまさにそうですね。

図6

デルポイのアポロン神殿の神託:「汝自身を知れ!」がまさにこのことであり「Lead the self」の先に「Lead People」「Lead Society」があるとのこと。

【質疑応答】:事前・当日質問へのご回答

◆FREE(自分らしく)
Q 自分らしくあるためにしていることは?自分らしく働くには?
A散歩しながら内省している。内省を通じて今自分は心地よく過ごせているか?過ごせていないとしたら違和感は何か?を考え、気づきを得て、行動につなげている。アラン(仏の哲学者)が『楽観は意思』と言っているし、心地よさ・幸福感は心の持ちようである程度コントロールできると考えている。

◆FLAT(お互いをリスペクトしながら)
Q ヤフーアカデミアの女性リーダーシップ研修について
A 女性リーダーという言葉がなくなるまで続けるつもり。共感し合えるコミュニティが必要であり、相手をリスペクトし茶化さないコミュニティが大切。マネジメントしている人が楽しいことも大切。みんなでサポートするよって言い続けること。 ダイバ シティのような考え方を受け入れがたいという人からの意見に対しては、一人ひとりが違っていることがあたり前という実例をあげながら、みんな違うということを言い続けることが大切。
Q 組織のボトムからどう声をあげたらよいか。
A まず自分たちだけでやってみる。効果が出たら全体へ導入する。

◆FUN(楽しく幸せに)
Q どうすればやる気と情熱を持って働けるかと問われたら?
A まず走り出してみて、できることが増えてくると、他者からありがとうと言ってもらえるから、次へのやる気が出るという順番だから、やっぱりまずやらないとダメ。やる  気は後からついてくるもの。
Q 学生も羊一さんのファンが多いですが、なぜだと思いますか?
A 勘違いせずに学生にもフラットに接しているからかな。
Q 武蔵野大学の学生たちの入学時と現在の変化を教えてください。
A 目の色が変わった!興味が出てきて、行動へのおそれが無くなってきたと感じる。グロービスで「リーダーシップ開発と倫理・価値観」という科目がありそこでやっていることでもありますが、自分を見つめて、じゃあどうするか?というSo Whatを問い、そのうえで実行することが大切。例えば、ある土日を使っての「実践」のクラス。土曜の午前中に対話、14時に解散して翌日日曜に再集合。その間に、1日で「大切な人を幸せにしてきて」という課題を出した。実際に色々な場所に出かけて行って学生たちが課題に取り組んでいる。そうやって小さな実践を積み重ねて、3年次で起業することにチャレンジする予定。

◆キャリアについて
Q ライフイベントにより仕事への向き合い方が変わるが、そのときのコツは?
A ライフの中にワークがあり、ライフイベントはその人の大前提。変化を成長の糧ととらえると良い。
Q 都知事になることを宣言してますが。人生のマイルストーンをどう設定されているか。
A「都知事」は象徴的に言っている。タテ・ヨコの社会は共生できると思っていて、そのために何をしていくか、両輪をつなぎ、政治・経済・教育をつなげていこうと。その中で自分は「つなぐ」アイコン的な存在となろうと思っている。実際には「やること」ありきで、ポジションとかはどうでもいい。

◆その他
Q ヤフーにおける1on1の実践で変化したことは?
A 1on1こそ大事。マネジメントする上で最大の武器になると考えている。
Q 羊一さんご自身は、ヨコ社会になっていくと良いとお考えでしょうか。
A 価値観としてはタテもヨコもあり。それも正解だと言いながらもヨコの社会になっていくようにしていきたいと思っている。
Q 思考するとき、時間軸としてどう考えを整理していますか。
A いったりきたり。絵(図)を描いている。1次元でなく2次元で考える。
時間とインパクトで描くと良い。円を書いてつないで描けばよい。

以上、ヨコの社会へシフトしていくなかで、私たちが自分を律しながら自らを導き変化していけるかが大切であることを学びました。また、学ぶことやつながること、自分たちで行動し変化を起こすことについ『FREE,FLAT,FAN』にやっていきたい!!と決意を新たにする時間でした!!

羊一さん、貴重なお話、お時間をありがとうございました。

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