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障がい者の恋愛に関する意識調査


こんにちは。ゼネラルパートナーズです。

今回は、「障がい者の恋愛に関する意識調査」をお届けします。


世の中には、恋愛に関する調査は数多くありますが、障がい者の恋愛に関しては、これまでほとんど調査されてきませんでした。

恋愛は最終的に結婚へと結びつく場合があるため、障がいが恋愛にどのような影響を与えているのか調査することは障がい者の結婚について考えるためにも重要です。

本調査では障がい者の恋愛観やその実態について明らかにするために実施しました。


対象者:障がい者総合研究所アンケートモニター
実施方法:インターネット調査
アンケート期間:2017/6/9〜2017/6/14(有効回答者数:478名)


現在の交際状況について質問した結果、「現在、交際相手がいる」と回答した人は2割に留まり、「今まで交際したことはない」と回答した人は27%となりました。また、「今まで交際したことはない」と回答した割合を障がい別で比較すると精神障がい者が身体障がい者よりも約1.7倍多い結果となりました。

次に、現在の交際に対する考えを聞いたところ、身体障がい者、精神障がい者ともに「交際を望んでいる」人が7割を超える結果となり、障がいによる差はほとんどみられませんでした。


【質問1】現在の交際状況は次のうちのどれに該当しますか。

交際1



<障がい別での比較>

交際2

※有効回答数の多い「身体障がい」「精神障がい」で比較


【質問2】現在の交際に対するお考えは次のうちどちらに該当していますか。(現在、交際相手がいない方のみ回答)

交際3



<障がい別での比較>

交際4

※有効回答数の多い「身体障がい」「精神障がい」で比較

次に、交際相手と出逢うために行動した具体的な内容を、交際を望んでいる方に聞きました。その結果、「学校や職場などで出会いを求めた」が44%、「一般の婚活・恋活サービスを利用した(結婚相談所、SNSなどのWEBサービス、イベントなど)」が37%となりました。

障がい別で比較すると、身体障がい者では、「友人・知人から紹介してもらった」の割合が30%と、精神障がい者に比べて、1.3倍多く、精神障がい者では「一般の婚活・恋活サービスを利用した(結婚相談所、SNSなどのWEBサービス、イベントなど)」の割合が身体障がい者に比べて、1.3倍多い結果となりました。

一方、交際を望んでいない方に交際相手を欲しいと思わない理由を聞きました。その結果、上位1位、2位は「恋愛が面倒」が37%、「交際するのがこわい」が36%となりました。障がい別で比較すると、「恋愛が面倒」と回答した精神障がい者が身体障がい者に比べて約2.5倍高く、「交際がこわい」と回答した精神障がい者は約1.4倍高い結果となりました。


【質問3】交際相手と出逢うために行動した具体的な内容を教えて下さい。

交際5



<障がい別での比較>

交際6

※有効回答数の多い「身体障がい」「精神障がい」で比較


【質問4】交際相手を欲しいと思わない理由は次のうち、どれに該当していますか。

交際7



<障がい別での比較>

交際8

※有効回答数の多い「身体障がい」「精神障がい」で比較


次に、交際相手の障がいの有無について、交際中の方に質問しました。その結果、「交際相手に障がいはない」と回答された方は68%となりました。

また、障がい別で比較すると、身体障がい者は「交際相手に障がいはない」と回答した割合が精神障がい者に比べて約1.3倍高い結果となりました。

次に、交際開始時における障がいの有無を質問しました。その結果、「先天性の障がいがあり、交際をする前から障がいがあった」、「障がいを受傷・発症した後、もしくは診断がついた後に交際をはじめた」の合計は47%となり、約半数が「障がいのある状態」で交際を開始していることがわかりました。

障がい別では身体障がい者は精神障がい者の約1.6倍、「障がいのある状態」で交際をはじめていることがわかりました。


【質問5】交際相手に障がいはありますか。

交際9



<障がい別での比較>

交際10

※有効回答数の多い「身体障がい」「精神障がい」で比較


【質問6】交際開始時に障がいは発症していましたか?

交際11



<障がい別での比較>

交際12

※有効回答数の多い「身体障がい」「精神障がい」で比較


交際している人に自分の障がいを交際相手に伝えているか、交際していない人に今後、交際する際に伝えたいかを質問しました。

交際している人では、交際相手に「伝えている」人が97%に達し、障がい別の違いはみられませんでした。

また、交際していない人においても「伝えたい」と考えている人が91%となりました。障がい別では、身体障がい者では「伝えたい」と考えている人が94%であるのに対して、精神障がい者では88%とやや身体障がい者のほうが「伝えたい」と考えている人が多い結果となりました。

【質問7】自分の障がいを交際相手にお伝えしていますか。もしくは、今後交際する際にお伝えしたいと思いますか。

<交際している人>

交際13


<交際していない人>

交際14


<交際していない人>

交際15


最後に、交際するにあたり、あなたの障がいが何らかの「支障になる」かを問いました。交際している人のうち、「支障になった(なっている)」と回答した人は39%であったのに対し、交際していない人では67%であり、1.7倍の開きが見られました。

また、交際していない人のうち、精神障がい者の方がより「支障になる」と回答する割合が高く見られました。


【質問8】交際するにあたり、あなたの障がいは何らかの支障になると思いますか。

<交際している人>

交際16


<交際していない人>

交際17


<交際している人>

交際18


<交際していない人>

交際19



まとめ




交際中の障がい者は2割に留まる。交際していない障がい者の7割が交際を希望。
交際経験のない人の割合は身体障がい者より精神障がい者の方が約1.7倍多い。
※障がい区分に関しては8ページ以降の回答者属性をご参照ください。


交際相手との出逢いは「学校や職場」が最も多く、「一般の婚活・恋活サービス」を利用した人も多い。
交際相手を欲しいと思わない理由は、「恋愛が面倒」、「交際がこわい」から。


精神障がい者の4割は交際相手にも障がいがある。
身体障がい者、精神障がい者ともに約半数は障がいのある状態で交際を開始している。


 交際相手には障がいを「伝えたい」と考える人は9割超。身体障がい者の方がその傾向はより顕著。


 交際していない人ほど、障がいが交際の「支障になる」と感じている。



※調査の概要は、プレスリリースをダウンロードし、ご覧ください。



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