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オリンピック・パラリンピックへの意識調査



こんにちは。ゼネラルパートナーズです。

今回は、「オリンピック・パラリンピックへの意識調査」をお届けします。


東京2020オリンピック・パラリンピックの1年前記念イベントが開催されるなど、今後、オリンピック・パラリンピックに対する関心が高まっていくことが考えられます。しかし、障害者のオリンピックやパラリンピックへの関心についてはこれまで、あまり調査されてきませんでした。

本調査は、障害のある方々のオリンピック・パラリンピックや関連する事柄への関心、オリンピック・パラリンピックを通じた障害者への社会の理解について聞きました。

対象者:障がい者総合研究所アンケートモニター
実施方法:インターネット調査
アンケート期間:2017/10/26~2017/11/2(有効回答者数:492名)

<パラリンピック競技種目と対象障害>

オリパラ2018種目


【質問1】東京オリンピック・パラリンピックを観戦したいと思いますか。

オリパラ1


東京オリンピック・パラリンピックについて観戦したいと思っているか聞きました。その結果、「パラリンピックを観戦したいと思っている」と回答した合計は59%となり、多くの障がい者が東京パラリンピックの観戦に前向きであることがわかりました。

【質問2】東京オリンピック・パラリンピックを通じて、障害への理解が進むと思いますか。

オリパラ2


東京パラリンピックを通じて、障害者への理解が進むと思うか聞いたところ、49%が「パラリンピックに出場する障がいに該当する障害者への理解は進むと思うが、それ以外の障害者に対する理解は進まない」、38%が「すべての障害者に対して理解があまり進まないと思う」と合計で87%の人が東京オリンピック・パラリンピックによる障害への理解の促進は限定的であると考えていることがわかりました。

≪出場対象障害への理解は進むが、それ以外の障害への理解は進まないと思う≫

■一口に障がいといっても種類も個性もさまざまであり、一様に理解が進むとは思えません。ただし、障害者に対する理解を進める大きなきっかけにはなると思います。ここで終わりにならないよう、さらに大きく広げることができたら良いなと思います。(男性/60代以上/肢体不自由)

■パラリンピックが行われることで一時は理解が広まるとおもうのですが、それは出場選手に限られるのではないでしょうか。障害者が身近にいなければ、分からないことが多いと思います。ですが、これをきっかけにわずかでも良いので分かってもらえたらという期待はあります。(女性/40代/聴覚障害)

■肢体の欠損や車椅子など目で見て分かる障がいしか競技が無い。そのため、その他の障害への理解は進まないと思う。(女性/50代/肢体不自由)
≪すべての障害者に対して理解が進まないと思う≫

■見ているだけでは何も分からないため、理解されないと思います。(男性/30代/肢体不自由)

■障害の種類に対する認知度は上がると思う。ただ障害者に対する差別意識は今と変わらないと思う。(男性/20代/肢体不自由)

■その時だけは注目されるし関心も高まる。しかし継続はしない。周囲に障害者がいる人は全くの他人事というわけではないだろうが、周囲にいなければ所詮は他人事。オリンピックがどうこうではなく、常日頃から障害に対する理解を伝えていくことが重要。オリンピックはあくまできっかけの一つにすぎない。(男性/30代/精神障がい)
≪すべての障害者に対して理解が進むと思う≫

■開催地が日本のため、パラリンピックがより注目され、応援の機会も増えると思います。2020年を機会にノーマライゼーションが少しでも浸透すると信じています。(男性/40代/視覚障がい)

■障がい者の活躍と、そこに至る日々の努力に触れることで、障害に対する理解が進むと思います。(男性/60代以上/肢体不自由)

■世の中に障害のある人がたくさんいるということが認知されやすくなるから。(男性/40代/肢体不自由)


【質問3】東京オリンピック・パラリンピックで、ボランティアなどのスタッフを務めたいと考えていますか。

オリパラ3


オリンピック・パラリンピックで、ボランティアなどのスタッフを務めたいと考えているか聞きました。「務めたい」、「どちらかというと務めたい」と回答した割合は44%となりました。

【質問4】オリンピック・パラリンピック開催前の関連イベントへ参加したいと思いますか。

オリパラ4


次に、オリンピック・パラリンピック開催前の関連イベントへの参加の意向について聞きました。「参加したい」、「どちらかというと参加したい」と回答した人が45%、「どちらかというと参加したくない」、「参加したくない」と回答した人は55%となりました。

まとめ




東京パラリンピックを観戦したいと思っていると回答した人は59%


 東京オリンピック・パラリンピックによる障害への理解の促進は限定的と考える人は87%
 ●出場対象障害への理解は進むが、それ以外の障害への理解は進まないと思う … 49%
 ●すべての障害への理解が進まないと思う … 38%


 東京オリンピック・パラリンピックで、ボランティアなどのスタッフを「務めたい」、「どちらかというと務めたい」と回答した割合は44%


 オリンピック・パラリンピック開催前の関連イベントへ参加したいと回答した割合は45%

※調査の概要は、プレスリリースをダウンロードし、ご覧ください。

▼なお、開催まで残り1年のタイミングにあたり、本年度も同様の調査を実施しています。


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