5月31日 日記

メロスは激怒した。
迎車を手配したタクシーがやっと到着したと思ったら反対車線にいるのである。

9時30分から授業が始まるのに現時刻は9時13分、今まで一年半、必死に積み上げてきた無遅刻無欠席神話はついに途切れてしまうのか。(でも先日風邪気味だった為zoomで遠隔出席したのでもう途切れてる可能性は大)

メロスは免許を持っていないので交通ルールがわからぬ。でもアプリできちんと自分がいる側の道路上で迎車を設定をしているのだ。
こっちへ来いという手招きの全力ジェスチャーをしているのに何故か運転手も同じジェスチャーを返してくる。俺達はが〜まるちょばか?時間が刻々と迫っていく。
半ばブチ切れながら全力ジェスチャーを続けていたらようやくこちら側に来てくれた。

タクシーの扉が開いた瞬間、
「はやく出してェ!!!!!!!!」
と絶叫してしまった。本当に嫌な客だったと思う。
運転手はおじいさんだった。
なぜ反対車線にいたのか説明されたけど何も頭に入ってこなかった。

想像以上にじいさんが運転をかっ飛ばしてくれたので奇跡的に授業に間に合うことができた。

タクシーを降りる際、イライラしてしまってすみませんでした、と謝った。元はと言えばちんたら準備してバスに乗り遅れた自分がいけないのだ。己の器の小ささを恥じた5月最後の日。


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