美しい人

彼女は声を詰まらせて
歌った
あの多くの優しい光と温かい眼差しは彼女の胸に届いていたのだろうか。

その理由は語らずとも汲み取れる時間が合間合間にあった。
音楽と自分と、自分を包み込む様々な事象に向き合う美しさと力強さをこちらが感じ取るには十分すぎるほどの声にずっと圧倒されていた。

最後に、10年後の展望を訊かれたACAねはこう答えた。

「10年経って、ずっと真夜中でいいのに。というバンド名がより恥ずかしく、その時によりいい曲が作れるような気がして。だからこの名前に縛られていきたいなと思いますし。恥ずかしさと自分を疑える気持ちで作っていけたら」
https://realsound.jp/2021/02/post-701633_2.html

この記事と今日の時間を対比した。

彼女は戦っている。そう思った。

あの声はきっと祈りであり叫びであり、
温かさと冷たさが混同しているようで。

光に照らされて、影となった彼女の華奢な身体からは想像できないほどのパワーは魅力となって私の手を引く様に輝きの向こう側へ連れて行ってくれたようにも思う。

その輝きの向こうはきっと暗い。
何かを掴んでからが人はきっと藻がいて自分と戦っていくスタートになる。
大切なことをまた一つ考えられた。
真夜中に引き込まれたからには私も暗い中で、
人間としての美しさを手に取っていきたい。

ACAねさん、
身勝手ながら
美しくこれからも生きて欲しいと願い
今日は眠りにつこうと思います
ありがとう 私も優しい温もりがまだ目の前にいて
離れません

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