ちびたエンピツの使い途
1、補助軸を付けて使う。
2、6面あるのでサイコロとして使う。
3、ナイフで削っていって短さに挑戦する。
4、絵のデッサン用にする。
5、じっと見つめてマインドフルネスはできないだろうか。
6、尖ってない方でツボ押し。
7、メモ帳用に。
8、ためておいて自分の軌跡として誇りにする。
9、超ミニドラムのスティックにする。
10、ためておいて何か作る。
11、噛む。
12、観葉植物の添え木。
13、集めている人に差し上げる。
14、リングとキャップを付けてキーホルダーに。
15、自分だけのお守りにする。
16、タバコが切れたときに最終手段としてくわえる。
17、トイレ用に。
18、風呂用に。
19、十本集めて指の先に付けてシザーハンズみたいにする。
20、手指の骨折の応急処置の添え木に。
21、頭皮の刺激専用。
22、マタタビを付けて猫のおもちゃに。
23、水周りの目詰まりに。
24、お焚き上げ。
25、二本にして耳栓。
26、SNSでアイデアを募る。
27、持てなくなるまで紙を黒く塗って面積を測る。
28、端を加工して耳かき。
29、自分のちんこと固さを比べる。
30、一応長さも比べる。
31、念のために太さも比べる。
32、自家製押し出しエンピツを作る。
33、三本集めて正三角形を作る。
34、もう三本集めて直角二等辺三角形を作る。
35、落として万有引力を確認する。
36、指を黒く塗って白い紙に押し指紋を確認する。
37、名前を書いておいて棺に入れてもらう。
38、足の指の握力を鍛える。
39、いろんなものを叩いて音を確認してみる。
40、垂直に立つまで端を削り磨く。
41、それを繰り返す。
42、こんなに遊んでくれることを感謝する。
43、こんなに遊んでいる時間があることに感謝する。
44、舐めてみる。
45、ストローで吸ってみる。
46、手を洗う前に爪の先に塗って洗えているかどうか確かめる。
47、友人に郵便で送って元気なことを知らせる。
48、紙粘土の中に入れて固めて原型が何だったかを隠す。
49、木の枝に穴を作って嵌め込み、しばらく楽しむ。
50、砂糖水を塗って蟻に運ばせる。
51、入院するときに持って入れるかどうか確認する。
52、喫茶店でわざと忘れる。
53、図書館でわざと忘れる。
54、友人の家でわざと忘れる。
55、芯だけを抜く。
56、それをまた嵌める。
57、削ってカスを夏のカブトムシの寝床にする。
58、日付けを書いて宝箱に入れる。
59、願いごとを書いて持ち歩く。
60、写真を撮っておく。
61、名前と住所を書いて道に置いてみる。
62、名前と住所を書いて風船に付けて飛ばしてみる。
63、もらってくれる恋人を見つける。
64、もらってくれる後輩を見つける。
65、こういうフィギュアだと思い込む。
66、次の診察で主治医に相談してみる。
67、引っ越しのときに置いていく。
68、箸でつかんで右から左へ運ぶ。
69、箸でつかんだまま家の中を動いてみる。
70、避難グッズに入れておく。
71、ホルマリン漬けにする。
72、片手では折れないことを確認した。
73、マグカップを叩いてみた。
74、自分の乳首の大きさと比べてみる。
75、肛門に入るかどうか想像する。
76、100個考えて、知り合いに読んでもらう。
77、耳の後ろの臭いをつける。
78、結局は多分捨てるんだと思う。
79、エンピツの儚さを感じる。
80、捨てるタイミングを考える。
81、自分は変態だと再確認できた。
82、遠投してまた見つけられるだろうか。
83、自分と重ね合わせる。
84、こういうことを考えて喜んでくれる人がいることを想像する。
85、栞にする。
86、嫌がらせにはできれば使いたくない。
87、本当に書けなくなるまで書く。
88、固まったボンドの口を復活させる。
89、長さを測ってみたら8.5cmだった。
90、何文字書いたんだろうと想像する。
91、こんなに書いたんだなあと感慨に耽る。
92、あと何文字書けるだろうと想像する。
93、今夜寝るときに枕の下に置く。
94、輪ゴムを使って飛ばせないか。
95、もう1篇詩を書く。
96、今日の日記もこのエンピツで書く。
97、自分の手のひらを突ついていろんな感覚を味わってみる。
98、エンピツを励ます。
99、畑の道具にする。
100、こんなにおもしろがれる道具とは思わなかった。
101、二人きりが気まずい時そっと三人目になってもらう(東京花束さん作)
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