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無名の素人が電子書籍出版で「全く売れない」を回避する方法

結論を先に書きます。

「全く売れない」の回避は、購入までの入口(導線)確保が最も効く

以下に、結論と、それを実現するための具体的な方法も含めて解説してゆきます。


この記事を書いた人間の実績について

私の場合、2023年度の月平均の売り上げが2万円程度、年間で24万円程度(雑所得で確定申告しています)。といっても1冊で月2万円ではなく2024年1月現在までに出版した電子書籍約20冊の合計の数値ですので、1冊平均の売り上げは月1000円程度となります。

1冊の本で、月3000円~5000円、年間5万円程度の売り上げを安定してあげることはほぼ無名の素人でも実現可能です。

約20冊出版したうち、一番売れ筋の本の収益は月3000円程度で、売り上げは毎月安定しています。

一方、売れない本の収益は月に0円という事もあります。そして、20冊以上出した中で売れてない本には共通した特徴があることが分かりました。

導線の弱さです。

つまり。

電子書籍で収益ゼロを防ぐには、導線の確保が最優先

この記事で言う「導線」とは、読者が書籍購入のするための窓口。あなたの電子書籍にたどり着くまでの入口です。
全く導線を用意せずにえいやっ、と電子書籍を出版した場合、導線は以下の一つだけになります。

Amazon商品欄の検索結果

何のネームバリューもない無名の素人作家にとって、この導線だけという状態はあまりに貧弱。

同じ検索キーワードを入力しても、売れ筋の本が優先的に表示されます。実績のない本、売れていない本は埋もれます。ぱっと見で表示されない本は、存在しないも同じです。

仮に埋もれているあなたの電子書籍に辿り着く奇特な人がいたとしても、無名の素人が出すような面白いかどうかも分からない本をわざわざ買って読む人は稀です。

専門性がずば抜けている(類似の書籍が少ない)オンリーワンに近い本や、ニッチ受けするマニアックなジャンルであれば売り上げゼロは避けられるかもしれませんが、それにしたってAmazonでわざわざ専門書を探して素人の出した本を買おうという奇特な人は極少数です。

どんな本を出すにせよ、毎月コンスタントに数千円売れる、売り上げゼロという月がない状態に持っていくには、導線≒読者が書籍購入のするための窓口を整える必要があります。

導線の作り方

では、Amazonの検索窓口以外の導線をどうやって作ればよいか?
個人的にやってきて効果的だったものを挙げます

1.個人ブログでノウハウを公開後、ノウハウをまとめた書籍を出版
2.ノクターンノベルズで連載しつつ、連載作を電子書籍化して宣伝


その他、私はまだやれていないけれども効果がありそうなもの
・pixivで無償コンテンツを増やして宣伝
・FANTIAでコンテンツを増やして宣伝
・noteでノウハウを公開後、ノウハウをまとめた書籍を出版

あまり効果がなかったもの(フォロワーが100人程度の場合)
・X(ツイッター)で宣伝

1.個人ブログでノウハウを公開後、ノウハウをまとめた書籍を出版

個人ブログは読者を呼び込むための非常に効果的な導線になります。

私のやった方法は、個人ブログ「エッチと官能小説を100倍楽しもう!」を設立。

1年ほどかけて官能小説の書き方についてのノウハウを書き記した記事を投下、200以上ある記事のうち厳選した80ほど(1記事あたり1000文字程度)の内容をまとめて電子書籍として販売しました

書籍こちら。出版当初は300円で販売していましたが売り上げ好調だったので値上げしました。今は400円。

表紙絵やタイトル文章も私が描いたもので、ぱっと見で「素人!」という感じの作りかと思います。

話を戻しますが、この書籍に載っているノウハウ記事を公開している個人ブログの訪問者数が、月あたりだいたい300人程度です。

ただの300人ではありません。
「官能小説を書くことに興味があり」「書き方のノウハウを検索して零細ブログにたどり着くレベルの300人」です。

大手サイトに比べて訪問者数は1桁2桁少なくとも、官能小説の書き方のノウハウ本を購入いただく導線としては非常に強力。
おかげで毎日のコンスタントなKENP収入につながっており、今もなお月当たりで3000円程度の収益になっています。

訪問者にとっては、ブログ記事を何度もクリックして読むよりも、電子書籍を1冊買えば記事内容のノウハウが体系的にまとめられているので理解しやすく、読み返しやすいという利点があります。

ただ、上記のブログを作るのに300時間は最低でもかけているので時給換算したら、現時点で300円くらい。根気が要るし必ず売れる保証もないので好きでないとやれません。

この記事を読まれている方の場合、noteで何かしらのノウハウ記事を公開し、電子書籍にまとめて出版という形が良いのではないでしょうか?

2.ノクターンノベルズで連載しつつ、連載作を電子書籍化して宣伝

小説投稿サイトを導線にする方法。
人気次第では、非常にたくさんの読者を呼び込めます。

私の場合、これまで総合評価10000pt超え(ノクターンノベルズ全作品のうちの上位1.5%以内)の長編を3作品ほど作りました。
連載中は1日あたり最低でも1000PV、ユニークユーザー数も300以上はあったかと思います。

ノクターンノベルズに限らず、小説家になろう他の投稿サイトで連載して人気が出た作品を電子書籍化して販売するのもありでしょうね。

ただし、小説家になろう系のサイトへアフェリエイトリンクを貼ると規約違反、悪質なユーザーとしてアカウントBANされる危険性がありますので気を付けてください。

小説家になろうやノクターンノベルズでは、作品ページへの直リンクは可です。(最近規約が改訂されたので)

こちらの導線については、連載終了後は読者が激減します。売り上げも激減します。人気によるかとは思いますが。

総合評価15000ptの作品では完結から半年後の売り上げはほぼゼロに近くなります。
今確認したところ、それでもだいたい1冊あたり月250円程度の売り上げ。それでもシリーズ6巻×12か月なので2万円近くにはなりますが。

新しい作品のページ下部に、ランキングタグ機能を利用して過去作品の宣伝とリンクを貼っている事も効果があると思います。

24時間で既読KENP10000を達成した時の方法

※これは誰にでもできるわけではないし、再現性も低い方法です。100円程度なら投げ銭していいという方向け。

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