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ワインを通して見る、ニューヨーク

はじめまして。後藤芳輝(ごとうよしき)と申します。
『GO-TO WINE』(ゴートゥーワイン)代表として、ニューヨークワイン専門のインポーターをしております。
ミッションは「ニューヨークワインの普及」です。
http://gotowine.jp/

プロフィール

ニューヨークには2009年までの約14年間住んでいました。渡米のきっかけはマンハッタンの空手道場の指導員としてでした。その後、NYで大学院を卒業し、ロジスティック企業や日系の商社で働きながら、ライフワークとして空手を教えておりました。

NYで結婚し、子供も生まれ、グリーンカードをとってアメリカに永住するつもりでした。しかし、ビザ、子育て、教育、親の病気など海外生活のあるある問題が発生。そんな中、今の空手の師匠との衝撃的な出会いによって帰国を決意。

帰国後に家業の貿易業をしながら、日本とニューヨークを繋ぐビジネスを模索。そんな時にNY時代の友人からワインの輸入をしないかとの誘いがあったのが、ワインの世界に足を踏み入れたキッカケ。

いろいろとリサーチや周りに相談した結果、縁あってニューヨークワインを輸入することに。当時、日本では見向きもされなかったニューヨークワインですが、実際に現地に行ってみると日本では全く知られていない世界が広がっていました。

現地で急成長する産業のエネルギーや生産者のパッションに触れるうちに、このニューヨークワインの面白さと世界観を日本に伝えたいと思うようになりました。これまでの経験が全て繋がった気がします。いま考えると偶然の出会いではなく、運命だったと思います。

ニューヨークワインとは

冬の寒さの厳しいニューヨークでは、長年食用ブドウでワインが造られておりました。そういったワインは品質的にも低いため、世界的にも全く注目をされておりませんでした。

しかし、第二次世界大戦以降は高級なヨーロッパ系品種のブドウも栽培に成功。これを機に徐々に高級ワインの生産が始まります。2000年頃を境に、ニューヨークのワイン業界は急速に発展をしました。特にリーマン・ショック以降は地産地消ブームを背景に、ニューヨーカー達の間でも地元のニューヨークワインが注目されるようになっています。

ワインでNYをキュレーション

ニューヨークに14年間も住んでいると、ニューヨークについてなんでも知っている気になっていました。しかし、ワインを通してニューヨークを見るとこれまでとは全く違った世界や魅力がありました。

考えてみれば、当たり前のこと。巨大で、多様性があり、常に変化を続けるニューヨークのトレンドなんて追える訳がありません。東京だって同じこと。むしろ住んでいるからこそ知らない、気づかない世界の方が多いはず。

「ワイン」に切り口を絞ることで、ニューヨークの目まぐるしく変化する流行にとらわれず、本質を知ることが出来ると感じております。

色々なワインの見方

ワインは世界中で楽しまれているお酒です。それと同時に、食、文化、ライフスタイル、旅、農業、ビジネスでもあります。見方を変えるだけで、いくらでも新しいニューヨークの魅力を深掘り出来ます。

単純に新しいワイン産地として、テロワール、品質、価格などだけでニューヨークのワインを考えていては面白くありません。産地であると同時に、世界最先端のワインマーケットでもあるのがニューヨークがほかの産地と大きく異なるところ。

ワインを通して、ニューヨーカーのライフスタイル、食トレンド、ツーリズム、新しい産業の台頭など様々な動きが見えてきます。きっと日本にとってもヒントがあるのでは。

最後に

このNoteを通して、ニューヨークのこれまでと違う魅力を知ったり、ワインに興味を持つきっかけになればと思います。是非、見かけたらニューヨークワインも飲んでみて下さい。

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