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#11 ディーバ(1981)

歌声を決して録音させないことで知られるオペラ歌手のシンシア。大ファンのジュールはコンサートでその歌声を盗み録りする。さらに売春組織の重要な情報が録音されたテープを偶然手にして組織と警察に追われてしまう。
2つのテープを巡る攻防と、青年のディーバへの愛が綴られる...


ブルーの色彩が魅力的で、
いろいろな青に、
他の色のコントラストが際だってオシャレ。
その最たるものがデートシーンで、「Sentimental Walk」が流れる静かな映像は何度も見たくなる。

サスペンスが静かに進む。
アクションも若干ゆったり。
しかし、所々小道具や内装がオシャレだったり、チェイスシーン、ヘンテコな殺し屋、主人公を助ける謎のカップル、悟りの境地にいる男と妙に色っぽいベトナム少女が個性的で退屈させない。

内側に向けると、シンシアは芸術、ジュールは芸術に真摯な観客、殺し屋とビジネスマンは芸術に関心がない象徴と見れば、芸術と商業主義をテーマにしているのが読み取れる。
頑なに商業主義を否定するシンシアがジュールと交流し観客の気持ちを知って、歩み寄る所は素晴らしい。

飽きさせないようエンタメを入れつつ、アート=わかりにくいを消してるのが良い。
多少散らかっても通りすぎる事なく心に残る一本。

商品紹介
こちらは角川から出てるブルーレイ。
エンドロールが途中で切れるらしくオリジナルより1分ほど早いらしい(^-^;
正直、オリジナルを見たのもかなり前だし、モヤモヤしたら最初から再生すれば良いと思います。
いや、サントラ買って満足しましょう。

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