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#4 お熱いのがお好き(1959)

禁酒法時代、もぐり酒場に警察の手が入りバンドマンとして働くジョーとジュリーは失業。その上ギャングの殺人現場を目撃してしまい命を狙われる。二人は女装して女性だけのバンドにもぐり込む。一人は女に恋をし、もう一人は男に恋される‥‥

ほぼ全編主演が女装で通す異例なコメディ。気づいたら最後まで見れたのはジャック・レモンとトニー・カーティスの役者の力とあえて白黒で撮影した監督ビリー・ワイルダーの手腕。女装、同性愛など当時ヘイズコードに引っかかる所を笑いの中に含ませる所がうまい。

「完璧な人間なんていないさ」
今まで気持ちよく1+1は? 2!と見せていたコメディが最後でチクリと予想を越えてくる所がこの作品を非凡にしていると思います。

マリリン・モンローは夢みる娘を無邪気に演じた。でも劇中、結婚や男へのあこがれをセリフで口にするモンローはどこかはかなげ。
アーサー・ミラーとの結婚生活、相手役のトニー・カーティスと不倫とプライベートはうまくいってなかったそうです。

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