「三体」ロス

人気ドラマやアニメが惜しまれながら最終回を迎える。
好きな芸能人が結婚し引退する。

そんな時の喪失感を「〇〇ロス」と呼んだりします。

ちょっと古いところだと、「あまちゃんロス」、最近だと「鬼滅ロス」、韓国ドラマの「愛の不時着ロス」なんて言うのもありました。いずれも観ていませんが。
胸の中にポッカリと穴が開いてしまったような感覚です。

今回の題名に付けた「三体ロス」
これは三部作ハードカバー5冊に及ぶ「三体」(著者:劉 慈欣)と言う小説でロスってしまった話。
紙の本で購入すると1冊2,000円程度するので全5巻は相当なページ数である。(※私は電子書籍で読了)

物語は中国の作家だけに1966年の文化大革命からスタート。
中国の近代史は詳しくないから少しネガティブモードに入るが、「おいおい、そう来るか!」「その伏線ね!」と読み進めるうちに地球~太陽系~銀河系~全宇宙が舞台になっていく。

「宇宙に果てはあるのか?」
「宇宙人はいるのか?」
「宇宙人が攻撃してきたらどうする?」
「地球の未来はどうなっているのか?」
子どもも大人も一度は考えるであろうことを見事に壮大なストーリーとして描ききった。

地球の歴史、人類の歴史、そして宇宙の物語。
悠久の時を一緒に旅した。
もっと一緒に旅していたい。

あ~~~、「三体」ロスです。
続編を書いて欲しい。

現在、喪失感を埋めるべく、少し前の作品だが「獣の奏者」(全5巻・上橋菜穂子)を読書中。
これくらいのボリュームがないと心のスキマは埋まらない。

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