見出し画像

“ロマン”と“そろばん”を秤にのせて

近況報告もかねてつらつらと。


就活の波にのまれゆくなかで

この春、あっという間に大学4年を迎える。
つまり、自分自身の進路を決めなければならない時期を迎えるということ。

充実した日々を送る一方で、時間はきちんと過ぎていき、教員にならないことを決めた以上避けることができない『就活』の波にきちんとのまれている。

その波の只中でずっと葛藤しているのが、

“ロマン” と “そろばん” のどちらをとるか

ということ。

言い換えれば、生活の安定なんて気にしないで好きなことをやり続ける “夢想家” になるか、生きていくため、そして大切にしたい人(たち)を大切にするために “現実主義者” になるか。

どちらか片方が正解というわけではない。
どちらに(意図的に)偏った人生を選ぶのか、そのバランスのお話し。

これがまた難しくてしょうがない。



“夢想家”として生きるなら

“夢想家”として生きると仮定したとき、やりたいことは山ほどある。

学生の自己実現や自分探しの場をつくりたい
学生がチャレンジできる環境をもっと身近に作りたい
山梨でわくわくしながら働き続けるための就職支援がしたい
廃校を活用し、あたらしく宿泊型の社会教育の場をつくりたい
山梨の地域リソースをフル活用し、山梨を楽しむコンテンツをつくりたい

後藤の脳内

もっと大きくまとめるなら、
山梨にいるすべての人の可能性や人生の幅を広げるために挑戦し続けたい。

ばかまじめに、そんなことを考えている日々。

手始めは大学生だけれど、ゆくゆくは高校生の探求学習や進路支援にも携わりたいし、小・中学校でのいわゆる『林間学校』や宿泊型の学びの場をもっと充実させたい。

妄想だ!と言われればそれで終わってしまうのだけれど、実際に追い求め、達成できたら、めちゃめちゃ幸せな人生を送ることができるんだと思う。



“夢想家” になりきれない “現実主義者”

でもその一方で、『夢をとことん追い求める人生にしよう』と腹をくくり切れはしない自分がいる。

上で挙げたことは、たしかに『実現したいこと』ではある。
でもその根底にはもっと大きな価値観が眠っていて。

それは前にも書いたこれ。

・自分が大切にしたい人や、大切にしてきた縁がある山梨で、
・その環境に感謝し、ときには甘えながら、怒られながら、
・自分の「やりたい!」をとことんやってみる

note 【後編】エモめな夜に考える、後藤的未来予想図

想いや夢を最大限尊重し、やりたいことをとことんやる は、確かに重要な要素ではある。

でもそれ以上に大切なのは、大切にしたい人を大切にする こと。
これが最大にして最終的なゴール。

周りで暮らす人、支えてくれる人が幸せであってほしいし、お互いに幸せをおすそ分けしあえるようなご縁を大切にしていきたい。

自分だけが幸せでは意味がない。

そう考えたとき、『やりたい!』と考えている夢や想いをある程度自省しなければならない場面も出るかもしれない。

漠然と関わりたいと考えている人材や教育の業界は、多くの会社が首都圏に位置しているため、勤めるとしたら山梨を出ざるを得ない。

でも、結果として、今ある大切にしたいご縁が薄くなってしまったり、大切にしたい人を、大切にできない瞬間が生まれてしまったりするかもしれない。

そう考えると、ロマンだけを求めて山梨を飛び出すことは、ありえない選択肢になる。

また、いっそのこと自分でやっちゃえば!?と言われることも多いけれど、自分自身が不安定な状態では、支えたい人や大切にしたい人(たち)を大切にできるはずがない。

だから夢だけを求めて不安定な世界に飛び込むことは、ありえない選択肢になる。

自分の中でもっとも大切なことは、『大切な人を大切にする』ことだから。



堂々巡りの中で…

この2ヶ月は、この思考を無限ループしてた。
でも、『山梨で就職する』以外は何の決断も進歩もない。

自分のなかにある譲れないラインを探していくことはそんなに簡単なことではない。

むしろ、就活期だけで見つかるようなものではないのかもしれない。

結局は、“ロマン”と“そろばん”を秤にのせ、納得のいく塩梅を探していくしかないのだろう。

簡単ではないけれど、ゴールデンウィークくらいには来年の居場所が決まっていたらいいな、と思いつつ、4月を迎えていく。





・Profile・
後藤大地
山梨大学教育学部 3年、山梨生まれ山梨育ちの21歳。
幼いころから教員にあこがれて地元の山梨大学に進学するも、定年まで教員として働くイメージが沸かず、漠然と別の生き方を模索し始める。認定NPO法人Teach For Japanでの活動や、地域の経営者の方々との交流から、自身が『地域』や『ライフデザイン』などに強く惹かれることに気づき、学生団体Catalystを立ち上げた。現在は山梨県の起業家・経営者などの支援を受けながら高校生・大学生向けの企画を多数開催している。

・Keyword・
地域、教育、ライフデザイン etc…
日々の気づきや学びは、Twitterにて発信中
Catalyst団体HPはこちら
Catalyst 団体Twitterはこちら

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?