不動産あれこれ

福岡のベルヴィ香椎六番館、このマンションは傾斜地にあるが、入居後まもない頃から床や壁のヒビ、剥離などが多数発生していた。
売主であるJR九州、福岡総合開発、建設した若築建設は「建て替え」「補修」「買取り」を提案したが今月11日の管理組合で「建て替え」決議された。
建て替えには4/5以上の承認が必要になるがこのマンションでは9割以上の賛成となった。
建物が完成して、そして不具合を発見して25年経っているので時効を迎えているが、なんで売主側は建て替えを受け入れたのか?
売主側の社会的責任はもちろんであるけれど、莫大な費用もかかるから時効を主張しそうだが、やはり今後のそれその会社の事業への影響を考えての判断と思う。
昨今のSNSの普及も大きな後押しになったのではないだろうか。
買う側はこの様な事にならないためにはどうしたらいいか?

斜傾地のマンションは買わない。
当然のようだけれど自分が生まれ育った場所や住みたい場所が斜傾地だったら…
しかも傾斜地のマンションが全部危ないのではない。
傾斜地の上は風通しもいいし眺望もいい。

では買う側はどうしたらいいのか。
"もし?"を考えると
新築マンションは補償能力が高い大手デベロッパーを選ぶ。
それよりも確実、安心なのは
築10年を越えた中古マンションを選ぶこと。
この2点しかない。

そして管理組合の活動には積極的に参加しマンションの問題を把握すること。こういう集まりを拒む人たちが多いが自分の資産だから真剣に向き合わなくてはいけない。

平地でも地盤の問題はある。先の東北震災の時に傾斜地の建物がすべて崩壊したわけでもない。
家さがしの基本は「自分た住みたい、生活したい」家を選ぶことには変わりない。