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結局サウナは健康に良いのか悪いのか?

東部フィンランドの中年男性2315人(年齢範囲42~60歳)を対象とした
集団ベースの前向きコホート研究があります。

Association between sauna bathing and fatal cardiovascular and all-cause mortality events
サウナ入浴と致命的な心血管疾患および全死亡イベントとの関連性
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25705824/

目的は「 サウナ入浴の頻度および時間と,心臓突然死(SCD),致死性冠状動脈性心臓病(CHD),冠状動脈性心臓病(CVD),および全死亡のリスクとの関連を調査する。」とのことで

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結果は中央値20.7年(四分位範囲、18.1~22.6年)の追跡期間中に、190件の心臓突然死、281件の致死性冠状動脈性心臓病、407件の致死性冠状動脈性心臓病、および929件の全死亡イベントが発生した。

合計601人、1513人、201人が、それぞれ週に1回、週に2~3回、週に4~7回、サウナ入浴をしていると回答した。

心臓突然死は61人(10.1%)、119人(7.8%)、10人(5.0%)
致死性心疾患では89(14.9%)、175(11.5%)、17(8.5%)
致死性心血管疾患では134(22.3%)、249(16.4%)、24(12.0%)
全死亡イベントでは295(49.1%)、572(37.8%)、62(30.8%)
であった。

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心臓突然死の危険因子を調整した結果、
サウナ入浴回数が週1回の男性と比較して、心臓突然死のハザード比は、
サウナ入浴回数が週2~3回で0.78(95%CI、0.57~1.07)
サウナ入浴回数が週4~7回で0.37(95%CI、0.18~0.75)
となった(P = 0.005)。

冠状動脈性心臓病、致死性心血管疾患、全死亡との間にも
同様の関連性が認められた(P≦0.005)。

サウナ入浴時間が11分未満の男性と比較して、
心臓突然死の調整後ハザード比は、
サウナ入浴時間が11~19分の場合は0.93(95%CI、0.67~1.28)
サウナ入浴時間が19分以上の場合は0.48(95%CI、0.31~0.75)
であった(P = 0.002)。

致命的な冠状動脈性心臓病および致命的な致死性心血管疾患についても
有意な逆相関が認められた
が(P = 0.03)、全死亡イベントについては
認められなかった。

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結論と関連性:サウナ入浴頻度の増加は,心臓突然死,冠状動脈性心臓病,冠状動脈性心臓病,および全死因死亡のリスク低下と関連する。サウナ入浴と心血管の健康を結びつける潜在的なメカニズムを確立するためには、さらなる研究が必要である。

とあります。

この研究からはサウナ入浴の頻度、時間が増加すると心臓関連死や死亡リスクが低下すると読み取れます。元々健康じゃない人はサウナに行けないのでデータに載らず、健康な人達だからサウナに行けて元気なのではないか?
などの問題は残ります
が、普通に読めばサウナは健康に良いと言えるのではないでしょうか?

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