デイに来る認知症があるおばあちゃんから学んだ人生で大切なこと
こんにちは。埼玉県春日部市のデイサービスでリーダーをしている後藤です。デイに通っている認知症があるおばあちゃんから人生で大切なことを学ばせてもらいました。
結論から言うと、
「笑う門には福来たる」
そして
「与え続ける人には福来たる」
ということです。
1.笑う門には福来たる
このおばあちゃん認知症があって、評価してないけど長谷川式をとったら、おそらく2〜3点くらいだと思います。FASTでステージ5くらい。
下ネタも言うし、
難聴があるのもありますが、話が噛み合わないことや、言動がぶっ飛んでいることも多くとても個性的な方です。
でも、周りの方からは、敬遠されることなく
「〇〇さんこっち座れば?」
「今ご飯持ってきてくれるから大丈夫だよ」
「一緒に話しよう」
と手招きしてくれたり、不安にならないように話しかけてくれたりと、皆に愛されているんですよね(^^)
なんで皆に愛されているかと言うと、このおばあちゃん、、、、、
「いつも笑っている」
んですよね。
この方のことを思い浮かべると、笑顔の表情が浮かんでくるような方です。
ぶっ飛んだ言動をしていても、笑っているので、ミラーニューロンの効果で周りの人を笑顔にしちゃうんですよね。
2.与え続ける人には福来たる
このおばあちゃん、短期記憶が著明に低下しているので、数分前のことも覚えていなかったりします。
でも、こんなエピソードがありました。
このおばあちゃん飴が好きで、朝送迎に行くと、飴をなめているので、いつも口から甘い匂いがします。
半分冗談で、
「〇〇さん美味しそうな飴の匂いがするね。僕にもちょうだいよ」
というと、
「ははは。ごめんねぇ。もうないんだ。」と言われました。
次の利用日にこのおばあちゃんを乗せると
「手を出してごらん。」といって、手を出すと、なんと飴をくれました。
「どうしたの?」というと、「この前言ったでしょ?」と。
正直びっくりしました。まさか覚えているとは思っていなくて。
他にも、別の日に大きな荷物を持ってきたので、なにかと思ったら
絵本でした。
前回の利用日に、絵本の話になって、「私持ってるよ」となったようでした。
みんなびっくりでした。
入院していたスタッフのことも覚えていて、退院後も「〇〇さんは、入院して大変だったんだって。あなた優しくしてあげたほうが良いよ」と毎回心配していました。
すごいですよね。
このおばあちゃんの昔の様子は、点でしか分かりませんが、おそらく
「人に与え続けてきた人」
なんだろうと思います。
笑顔でいることもそうです。人の悪口も言わないです。
認知症が出てきたとしても、その人のコアの部分は変わりません。
年を取ってから、やろうと思っても出来ることではありません。
こういう人の周りには、必ず人が寄ってきます。
周りの人を笑顔にして
周りの人が笑顔なことで自分もまた笑顔になって
幸せの連鎖が起きているなあと。
私も必ず年を取るし
いつ病気をするかもしれないし
認知症をもつかもしれません。
いつも笑顔でいること
人に与え続けること
このおばあちゃんに学んだことを生かして、いきたいと思います。
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