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公園のわんちゃんズ

近所の公園によく散歩しに行ったりアコースティックギターを弾きに行ったりします。そこのベンチに座って、楽しみなことが一つ。お散歩中のワンちゃんを見ることです。

「こんなにもいるのか」と思うくらい、犬の散歩をしている人が多いです。色々な種類のわんちゃんを見ることができます。みんなとても可愛くて、癒されます。最近は正月の帰省疲れで、一人暮らしの家に戻ってきてもなかなか動く気にもなれませんでした。パートナーに「天気がいいからお散歩しに行ったら?」と助言してもらい、なんとか体を起こして外へ出てみました。

飼い主と一緒に歩いている子はもちろん、抱っこされていたり、カートに入って少し顔を出し外を見ている子もいたりと、散歩の種類も様々です。動きや表情も様々で、そわそわしている子、飼い主の顔をじっと見つめている子、遠くをじっと見つめてしばらく動かない子、などがいますね。「今、何を考えてどう感じてるんだろう」と聞いてみたくなります。

実家で暮らしていた小さい頃、母が結婚する前から飼っていた白いプードルがいました。私が物心ついた時にはもうおじいさん犬になっていました。ある日ピアノ教室からの帰りの車で、その子が亡くなったことを知らされました。その時、小さい私(5歳くらい?)はとても心無い発言をしたのです。「言葉をなくす」というのはこのことかと今では思うくらい、当時の母親が私をみて何も言えなくなっていたのを覚えています。

それくらい、命の大切さを思う心や、動物に対する愛情がかけらもなかった自分が、今わんちゃん達を可愛いと思えていることに安堵します。次年度から勤務する職場(以前勤務していた所)では、保護犬活動をしています。自分の中では、その活動に関わることでわんちゃん達の命に触れ、考え、心が前より豊かになったのではないかな、と思っています。

初めは、動物に対して「怖い」という印象が強かったです。動物の匂いが苦手であったり、動物の体に何がついてるかわからないと思っていたり、なにかと「汚いもの扱い」していたように思います。大人になってからもこのように感じていたので、今思えば自分が恥ずかしいです。

保護犬活動の導入として、気乗りしないまま子ども達を保護犬カフェへ引率しました。そこで実際にわんちゃんと触れあったり、ワンちゃんをお迎えするご家族に出会いました。そこで、「やっぱりわんちゃん可愛いな」「あのご家族は、このわんちゃん達と家族になろうとしてるんだ」「わんちゃんも人と関わって愛情をもらって、家族を好きになっていくんだろうな」と思いながらカフェの様子を見ていました。

その職場には4年間勤務していましたが、年々その保護犬活動に身が入っていくのを自分でも感じていました。自分が感じたことや学んだことを、いろいろな人に伝えていけたらいいな、と思いました。この活動に携われてわんちゃんに会えるのも楽しいし、自身の成長を感じ取れたのでとても嬉しいです。

私は戌年生まれで、現実のわんちゃん達とはその点では特に関係ありませんが、何かと縁を感じてしまいます。種は違っても、生きてるもの同士関わり合いで愛情を育んでいくんだな、と勉強になります。今の家で暮らし、公園でわんちゃん達に出会えるのがこれからも楽しみです。

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