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五島の青果を大阪で売る方法5

農薬不使用の青果を売ります。

前回、「五島の青果を大阪で売る方法4」で、「高品質で相場より、高い青果を販売する」所まで書きました。その一つが農薬不使用の青果を販売する事です。

農薬不使用の青果の確認方法

JA五島さん、または農家さんに農薬不使用の確認が取れます。

トップ画像は五島市吉久木町の(株)いきいきファームさんのほったらかしの「びわ」です。これを求めるお客様が大阪にいます。

ちなみに、この「びわ」を取り切ったら、同じ長崎県の離島、壱岐市に連絡をして、ほったらかしの「びわ」をもらいます。取引当初、壱岐市の方にこれがお金になるのかと言われました。

農薬不使用のメリット

農薬不使用のため、大量生産ができない、土地の狭い五島に合うスタイルです。

農薬不使用で販売しているお店が少ないので競合が減ります。

隣近所でほぼ取り扱いが無いのでの10円、20円安い競争から抜けられます。お客様は常に更新されたスーパーのチラシ価格が頭に入っているプロのバイヤーです。

お客様から注文が来ます。

・近所に売っていない

・皮ごと使いたい

・虫が入っている方が良い物

・努力されている農家さんに頑張ってほしい

・漢方薬の素で使いたい

・農薬不使用だから、美味しくなくても良い

・九州ー関西の送料を入れても安い場合も

などです。

農薬不使用のデメリット

一般的には手間ひまをかけずに青果を作ります。その反対となる農薬不使用の青果を作る農家さんが少なくなります。そのため、稼げると思ってもすぐに在庫がなくなり、売上が頭打ちです。

お客様が嫌がります。

・農薬不使用なのに美味しくない

・虫がいるから気持ち悪い

・価格が高い(インターネット販売価格で比較もあり)

・定期的に買えない

・飲食店さんには訴求力が弱い

などです。

お客様にはデメリットを先に説明して、ご理解を頂く事が肝心です。

ラグジュアリー戦略

具体的な内容を書きましたが、マーケティングの世界では抽象化しています。それが「ラグジュアリー戦略」です。

多数の方には「値段が高い」と感じられるが、少数の方には良い物で納得して頂ければ「値段が高い」と感じない、ラグジュアリー(贅沢、豪華)戦略になります。

離島、大量生産で安くできない、五島も「一次産業の高付加価値化」で「ラグジュアリー戦略」を目指すのも一つです。

そして、開業前からこの戦いになると想定して、大阪市北区、天神橋筋商店街3丁目に出店しました。

出店、立地の話はまた別の機会にして、次回はブランド品の青果を売るです。

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