見出し画像

オタク文化の崩壊

お久しぶりです。先日「女子プロ野球2020」の記者会見。昨日はお誘いいただき「プレイボールズ」の解散Liveにお邪魔してきました。現代のエンタメ文化と生活者の移り変わりについて感じたことを久しぶりに書いてみたいと思います。

細分化するコミュニティ

昔なら一般的=正統派?に対してオタクという対峙する構造があったと思います。気づけばコミュニティや嗜好が細分化したこともあり、日本自体の今までの考え方が変わりつつあります。これはひとえに生活者の多様化を意味し、一人ひとりの欲求と行動がそれぞれ違うものになってきました。年齢や世代で好きなものがだいたい似ていたものが全く異なるものになったことで、自然と集まる身近な横の繋がりでだけでなく、自分の好きなことを応援したい欲求に共感する方々が全国で繋がる時代となりました。

500人のファンが集ったアイドルのLive

プレイボールズのLiveにお邪魔してきました。スケールは全く違いますが、以前乃木坂46のLiveは一度観に行ったことがあります。しかし曲もメンバーも何一つわからないまま終わった記憶がありましたが、有明コロシアムの一体感は凄まじかった記憶があります。今回は500人強のファンの集うLiveでしたが、これもまた相当迫力がありました。9割程度がコアなファンだったと思います。わたしは関係者の2階席から客席とLiveの様子を俯瞰で見られる場所で鑑賞しましたが、これだけの方がプレイボールズを応援してるのだという実感が物凄くありました。そして今やアイドルは何組あるのでしょうか。以前であればAKB。その前はモーニング娘。もっと前ならおニャン子クラブ。今はアイドルがたくさんいる時代になってきました。そして、そのファンたちがこうやってLiveに集い一体感を創り上げる。まさしく、今のいわゆるオタクは外に出てアイドルLiveを盛り上げるという立ち位置を築いたのです。

オタクが活躍できる演出を考える主催者たち

演者が一方的に提供することがメインだった時代で過ごした私たちにとって、気づけばエンタメそのもののあり方が変わり、そしてオタクと呼んでいた文化もいつしかそれがマジョリティとなる。そして、そのオタクが活躍できる場を創り上げる。しかし、今までだとそれが本当に少数しかいなかった言わばレア的な存在だったのだが、今やプレイボールズのLiveでも500人。AKBや乃木坂などであれば何万人というファンが集う。もれはもうオタクで片付けられるコミュニティのレベルではなくひと昔前なら影で見ているイメージだったのが、主役になり味方につける。このバランスは凄いとしか言いようがない。

市民権を得たオタク

熱狂的なファンはアイドルの追っかけという表現からオタクと呼ばれるようになり、今や市民権を得たエンタメのど真ん中にいます。今日普通に働いているサラリーマンや真面目に勉強している方ももしかしたらアイドルが大好きで毎日振り付けや演出を学び楽しんでいる人たちも身近にいると感じます。

野球女子の到来

話は変わりますが、野球を観戦する女子がマイノリティでしたが、いまや野球女子と言われ重宝されています。彼女たちがいることでスタジアムで野球を見る人が増えているのは事実です。今までと違うファンを活躍させることでマーケットを作っていく。そしてそれがインフルエンサーとなり、拡がっていく。今まではテレビが最先端でそこから派生していく時代でしたが、それも通用しない時代となってきました。

女子プロ野球という可能性について

女子が野球をするというマイノリティな時代もこれからはマジョリティ化していくことでしょう。プレイヤーが増えれば関心をもつ人も増えてきます。現在1試合約1,000人程度のファンが集います。大赤字ですが、一つのコミュニティと考えると悪くない数字です。ただ一つのチーム、一人の選手のファンという点ではまだまだ足りずもっと増やすことができる可能性は秘めています。男子を応援するのがマジョリティで女子はマイノリティと一言で片付けるのも古い考え方です。

全員オタク化計画

これからのオタクが間違いなくこれからの時代を牽引する。もはやオタクという市場ではなく、それが主流となっている。スマホゲームのガチャもそうですが、今まではCDだけを買い、一つのゲームを買う10,000円のユーザーを増やすことがマーケットの考え方でしたが、一人のユーザーが100万円を消費する時代になってきています。これは生活者全員がオタク化していることを示している時代なのかもしれませんね。


ご意見、ご感想はどしどしお待ちしています。お悩みなども解決できるかわかりませんが、相談にものります!お気軽にー!!