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宇宙からの贈り物3
30分強に渡る話を促しながらやっと、彼のわずかな日常の中で要数日、繰り返している下痢のせいか乏しく見える理由が納得した。
枕上の足の頭ら辺に置いてある鍋から漂ってくる酸っぱい匂いからも見当がついた。雨水は中々大きな円を描いて長い首輪を付けられたワンちゃん一匹が雨を避けて小屋の中へ自分の席を探して自然に横たわる。周辺には雨水が滴を跳ね返すのを喜ぶ如くどことなく忙しく動く。
「あ〜ジョージさん!先週の日曜日、チャンさんとチョークさんの一行が、ここでバーベキューしたと聞きました。大丈夫でしたか? "
瞬間ジョージさんの穏やかなオーラが変わり瞳も暗くなる。穴蔵の中の空気も変わった。
答えを聞くまでもなく心配していた通り面白くないことがあったんだと思った。
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