見出し画像

ドサクサ日記 1/8-15 2024

8日
朝方に叩き起こされていろいろした後、ソファに沈み込むように落ちて寝てしまった。気づけば午後。どうしたもんかと思いつつ、雑煮の汁を温めて餅を焼いて食べた。餅は美味しい。しかし、この餅が結構な数の人を死に追い込んでいる。もう10も歳を重ねたら、俺にとってもリスクの高い食べ物になるのだと思う。まあ今でも、食べるときには詰まる可能性もあるよと言い聞かせながら、ゆっくり噛む。

9日。
約束をしていたので弾丸のようなスピードで奈良へ。鹿などを愛でる間もなく、知り合いのスタジオへ行き、革新的なピックアップを付けたギターやベースを試奏。これがとても良かった。その原理を踏まえつつ、ミックスに対する新しい知見も教えてもらった。これもウームと唸るような内容で、人生の謎がひとつ解明されるような出来事だった。早くスタジオで試したい。興味のある友人にはシェアしたい。その後はLOSTAGEの五味岳久の倉庫(アトリエ的な要素もある)に遊びに行った。古い民家を買い、リノベーションをDIYで行ったという。断熱材をあまり使っていない古民家なので、恐ろしく寒い。下水道が来ていないということで、トイレもない。テレビもない。ラジオは電波くらいは来ているだろう。ないない尽くしのように見えて、何か面白いことが起きそうな予感には満ちていて素敵だった。

10日。
新曲のStatelessが配信になった。レコードは2月14日の発売。去年から準備していた曲で、作ったのは3rdアルバムのタイミングだったと思う。友人たちの協力も借りて、ループなしの生演奏で録音、ミックスは自分で行った。とにかく、私たちは何らかのボーダーや概念で隔てられ、あるいは自ら党派にこもったりして石を投げ合っている。そういうのはもうよしたい。そんな気持ちで作った曲とビデオ。

Stateless

見たこともない目の色のガール
リキュールのない表通りのPUB
振りほどくように飛びついて笑う

拠りどころのない君の母語 (マザータング)
国籍のない 無記名のDNA
振りほどくように飛びついて笑う

確かめるように抱きしめるよ
マイガール

ジャマイカのヘビー・ラム
シチリアのライム
気の抜けたトニックウォーター
誰よりも先に飲み干してしまう

境目のない この街のタイム
認め合うのに 理由はいらないのさ

振りほどくように飛びついて笑う
確かめるように抱きしめるよ
マイガール

振りほどくように飛びついて笑う
確かめるように抱きしめるよ
マイガール

<English>
The girl with eyes of a color I’ve never seen
A liqueur-less pub on the main streets
They laugh as they jump into my arms as if to shrug everything off

Your mother tongue doesn’t feel at home anywhere
Nameless and stateless DNA
They laugh as they jump into my arms as if to shrug everything off

I embrace them as if to assure myself
My girl

Heavy rum from Jamaica
Sicilian limes
Flat tonic water
They gulp down their drink before anybody

In this city, time has no borders
Don’t need any reasons for us to acknowledge each other
They laugh as they jump into my arms as if to shrug everything off

I embrace them as if to assure myself
My girl

They laugh as they jump into my arms as if to shrug everything off
I embrace them as if to assure myself
My girl

Stateless feat. YonYon

11日。
スタジオ作業。ひとり黙々とコーラスワークの整理。なかなか良い感じのアレンジになったと思う。アルバムを作りツアーが終わって、新しいモードに簡単に入れるときとそうではないときがある。『サーフ〜』の完全版は念願が叶ったもので、もう何周したかわからないが、また振り出しのようなポイントに回ってきた感じがする。あー、煮詰まるかなと思ったら、スコンとすごく良い曲が書けたので嬉しい。

12日。
ギリギリ四十肩、というかむしろ五十肩と呼ぶべき肩関節炎が少しずつよくなってきている。180度、つまり空に向かって真っ直ぐにピンとは伸びないけれども、150度くらいまで上がるようになってきた。駐車券を取るときの痛みもかなり和らいできたが、相変わらず、その角度に伸ばすときにズーンと痛むのではないかという怖さがある。もうすぐ痛くなって一年。痛みで寝られない日もあったなと。

13日。
久々に寿司。食べて応援、というには微力も微力だが、北陸の海鮮を食べる。焼肉屋に行ってもサイドメニューばかり食べてしまう俺は、寿司屋でも似たようなところがあって、握りはそんなにたくさんなくてもいい。最初にお酒とアテを注文するのが好きだ。鉄火巻きとか、余った切れ端の海鮮を豪快に巻いたような巻き寿司が好きで、そういうのは比較的安価だけれど、お酒を飲むのでお会計は同じ。

14日。
年末に買ったりいただいたりした餅をせっせと食べる。正月にしか食べないけれど、雑煮は何度でも美味しい。もしかすると、ラーメンやカレーよりも好きかもしれないと思うが、1月以外に食べる機会がほとんどない。食べさせてくれるところもない。時折、蕎麦屋などで力うどんなる食べ物を頼むことがあるが、雑煮を食べた感は得られない。本当に好きか試すために、今年は真夏に食べてみようと思う。