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2024立春日記

立春、台湾行きの計画を立てるために友人宅へ。ピザを取ってテンションを上げる。飛行機の便が思ったよりも不便ではあったけれど、とりあえず大枠の予定を決めてホテルを押さえる。

ピザはいい ピザは正義

夜は冷蔵庫の残り物でチャーハンにして、それから『からくりからくさ』を最後まで読んでしまった。最後の方はトルコが出てきたりして、急展開になることもあり、どうしても途中で置くことができなかったのだ。作者のこういう関心が『家守綺譚』や『村田エフェンディ滞土録』に繋がるのかなと思いながら2時過ぎに就寝。

1冊校了、もう1冊入稿の週だった。少し調子を崩して、日記は書くけれども、心が余計なアウトプットを拒絶するので、そういうときはインプットに努める。梨木香歩の『春になったら苺を摘みに』『沼地のある森を抜けて』『ぐるりのこと』のほか、「ミケルの庭」を読むために『りかさん』も文庫本でまとめ買いしておいた。それから、連休を目前にあんまり予定を入れていなかったので、ゴロゴロするくらいなら取り組もうと思って以前から気になっていた『ホグワーツ・レガシー』のPC版が40%オフだったので買った。これでいつでも逃避できる安心感。

ダウンロードに半日以上かかったけれど、ちょっと触ってみただけで情報量の凄まじさを感じる。映画のハリーポッター本編でホグワーツ城のイメージはついているが、映画では当然、城全景とシーンごとのロケ地は異なる。出てこない場所もたくさんある。それが、ホグレガでは全ての教室、扉が地続きになっている、という感動。最近のゲームってすごいんですね…。
ずっと歩いて行ってもシーンの切り替えがなく、会話イベントもスムースだ。画像の美しさは言うまでもない。すれ違う生徒の後についていっても、途中で消えてしまったりしないし、永遠に歩き回って温室のベンチに座ってくれるまでかなり時間がかかった。ホグズミードまで歩いて行けるのも驚きだし、原作通りスコットランドのハイランド地方をイメージした大自然が360度楽しめる。正直、それだけで満足しそう。

仕事は山を超えたのでほとんど残務処理のような形になってきていて、気が楽な分より丁寧に仕上げる。もう残業なんてしなくていいので、預かっていた会社の鍵を返却した。ちょっとずつでも有給を消化したりしてパスポートを受け取りに行った。

あわよくばアトリエの新作を…と思いつつ、家にこもっているだけではどうにも気が進まなかったのだけれど、友人たちと平安蚤の市に出かけていったら掘り出し物が手に入ったりして、その夜からめきめきと作業が進んで調子がよかった。さらに、作業中にポッドキャストを聞くのがちょうどいいことに気がついた。じっと落ち着いて音声だけを聞くことが従来苦手であり、かといって家事などで動き回りながら聞いたとしても頭に入ってこないから、自分には向いていないのだなと今まで思っていたけれど、作品を量産する過程に入ると手を動かすのにさして頭を使わなくていいので、問題なく聞き取れることを発見した。そういうわけで、台湾の情報を集めるために関連番組を片っ端から聞いている。しかしそんなことをしていると豆花が食べたくてしかたがなくなり、家にあるものを使って似たようなスイーツを作るも満足できず、翌日は作業の合間にわざわざ食べに出かける始末だった。

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京都での気ままな暮らしを綴っています。日記ですが、毎日書けないので二十四節気ごと、つまり約15日ごとにつけています。それで「二十四節記」と…

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