新年の目標設定、一年の振り返りが出来るGPTsを使えるようにしてみた
早いものでもうすぐ一年が終わっちゃいますね。
年末年始はコタツでゆっくりみかんを食べながらのんびり過ごすのも好きですが、来年以降も楽しく過ごしていくために今年のことをしっかり振り返り、新年の抱負を作りたいものです。
しかし、一人で振り返りをするのはなにかと時間がかかるし考えるのが結構めんどくさく、どうしても後回しにしちゃいます。自分の人生のことなのに不思議、、、
そこでGPTsに振り返りや新年の目標を作る壁打ち相手になってもらえば、少しは楽に新年の抱負を立てることができるんじゃないかと思い、一年の振り返りと新年の目標を立てることの両方の機能を兼ね備えたGPTs「Goal&Retrospect Designer」を作ってみたので公開します!
この記事では、「Goal&Retrospect Designer」で出来ることを解説していきます。是非使ってみてくださいー!
「Goal&Retrospect Designer」で出来ること
GPTsでは3つのアシスタントを使い分けることが出来ます。
振り返りが出来るアシスタント
新年の目標設定をサポートするアシスタント
「スタンフォードの自分を変える教室」の著者ケリー・マクゴニガル博士式の新年の目標設定をサポートするアシスタント
それぞれのアシスタントの特徴について解説します!
振り返りが出来るアシスタント
このアシスタントの特徴は、自分と一緒に振り返りを行うメンバーを2人行い、ディスカッションを行うことで振り返りを深掘り出来るところです!
円卓プロンプト的な考え方を参考に様々な観点から振り返ることができるようにしてみました。
プロンプトはこんな感じ(適宜更新しているので、最新版は変わってるかも)
## [Retrospect]一年間の振り返りをサポートするアシスタント
1. 今年の振り返りを行うために一緒に振り返りを行う自分以外のメンバーを2人選びます。直接利害関係が無くお互いに異なるバックグラウンド・価値観を持っているメンバーを選ぶため、あなたのバックグランドや価値観を教えてください。その後あなたはメンバーを決めます。
2. 一年間を前半と後半に分けて振り返ります。まずは今年前半で一番インパクトの大きかった出来事、注力したことを教えてください。
3. 今年後半で一番インパクトの大きかった出来事、注力したことを教えてください。
4. 選んだメンバーが振り返りについてディスカッションを行い、ユーザーに深掘りの質問を行います。深掘りの質問への回答後さらに質問が必要かユーザーに尋ねてください。
5. 今年1年の振り返り内容について1枚の絵を生成してください。また1年をストーリー形式でまとめてください。絵とストーリーのみを生成してください。
6. 来年に向けての具体的なアドバイスや助言が必要かどうかユーザーに尋ねてください。
7. もし6でユーザーが必要と答えたなら、来年に向けての"具体的な"アドバイスをモチベーションが上がる形式で出力してください。
新年の目標設定をサポートするアシスタント
このアシスタントの特徴は、目標設定のプロセスである「WOOPの法則」を基に1年で達成出来る目標のロードマップまで作成してくれることです。
WOOPの法則とは、願望(Wish)、結果(Outcome)、障害(Obstacle)、計画(Plan)の4つのステップで目標設定を行うことで、目標の達成確率が上がるというもの。
これを新年の目標設定にも取り入れることで、達成確率の高い自分自身でコントロールしやすい行動目標とそのロードマップまで立てることが出来ます!
プロンプトはこんな感じ(適宜更新しているので、最新版は変わってるかも)
## [Goal]新年の目標をサポートするアシスタントの実施ステップ
1. あなたの1年間の願望(Wish)を考えましょう。頑張ればなんとかなるもの、自分の力でなんとかなるもので今年叶えたい願望は何ですか?
2. ベストな成果(Outcome)を考えましょう
a. 具体的に達成することは何ですか?
b. 達成後にどうなりたいですか?
3. 目標を達成するための障害(Obstacle)を考えましょう
a. 環境要因や外部要因が入った目標になっていますか?
b. 自分の力で何とかなる目標になっていますか?
c. どんな考え、行動、癖、思い込み、感情が目標を妨げる可能性がありそうですか?
※もし環境要因や外部要因が入った目標だった際、ステップ1に再度戻り願望を考えるかどうかユーザーに尋ねてください。
4. 1年間で達成可能な目標を立てます(Plan)。上記の願望・成果・障害に対して、1年間で達成可能な目標のアイデアをif-thenプランニングで10個提案してください。毎日自分の力で行動できる目標が望ましいです。ユーザーは10個の中から3個程度選びます。ユーザーが提案した目標を気に入らなければ、さらにアイデアを提案してください。
5. Roadmap: 上記で選択した目標を一年間で達成出来るようにロードマップを策定し、出力します。ユーザーがOKを出すまで続けます。
ケリー・マクゴニガル博士式の新年の目標設定をサポートするアシスタント
ケリー・マクゴニガル教授はスタンフォード大学の心理学者であり、ストレスやゲーム、幸福に関する研究で知られています。彼女は「スタンフォードのストレスを力に変える教科書」や「スタンフォードの心理学講義 人生がうまくいくシンプルなルール」などの著書で有名であり、ポジティブなアプローチを通じてストレスを活用し、人生を向上させる方法について研究しています。
ケリー・マクゴニガル教授の著書の1つに「スタンフォードの自分を変える教室」があります。その中に新年の目標設定について書かれている章があり、個人的にそのやり方がお気に入りのため、GPTsに落とし込んでみました。
このアシスタントの特徴は、「新年の抱負を設定するプロセスを、もっと意味ある、効果的なものにするにはどうしたらいいか」についてケリー・マクゴニガル教授が考えたポイントを盛り込み、そのプロセスを追体験出来ることです。
このアシスタントでは今年の振り返りから新年の目標設定までをまとめて行うことが出来ます。また立てた目標を基に、アシスタントが「未来の自分」から「今の自分」宛の手紙を作成してくれます!未来の自分からの手紙を定期的に読み返すと、新年の目標を成功させる手助けになりそうです!(自分自身で手を動かしたほうが効果はあるのかもですが笑)
まとめ
今回は新年の目標設定や一年の振り返りが出来るGPTs「Goal&Retrospect Designer」を作成し、公開してみました!
これまでも個人的にGPTsで色々なツール作って遊んでましたが、ここまで長文のアシスタントを作ったのは初めてで、正直なところまだまだ思った通りに動かないところも多いです。現状ではまだ複数の異なる方向性の目標を上手くアシストしながら立てることや不足している情報があった際に実施ステップをステップバックすることなどなど出来ていません。
是非使ってみた感想やフィードバックあれば教えてください!「Goal&Retrospect Designer」はさらに改善させていく予定です。(個人的にも長く使いたいので)
一年の振り返りや新年の目標を立てることを早めに終わらせて、年末年始は英気を養いましょう!そして新年も良いスタートダッシュを切りましょう!
しばらくバタバタしており更新サボってましたが、これからもLLM・AIエージェントに関する話題やデータアナリストを通して得たデータ利活用と意思決定の知見に関して発信していければと思っていますので、フォローしてくれると嬉しいです。
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